雑記

__blurry_のおぼえがき

9/30

できたこと

  • 早起き
  • ラジオ体操
  • ワクチン接種

雑感

ワクチン接種・血族

 午後休を取ってワクチン接種に行った。誘導の手際がよく、本当に一切何も考えずに指示に従って進み、指示に従って書類を出していたらあっという間に終わってしまった。日本のお役所仕事でこんなに効率がいいことがあるのだなと思った。
 問題はそのあとである。母親は陰謀論者なので当然ワクチンも人口削減のための時限性の致死毒だと信じて疑わず、しかも打ったらコロナに感染しやすくなると主張している。後者の作用は要らない気がするが、さておいて家に帰って副反応で倒れようものなら何が起こるか知れない。そういうわけでTLの人に教えてもらった北海道のワクチン接種特典を使ってホテルの部屋を取り、そこで一旦様子を見ることに決めた。

www.uhb.jp

 ベッドと手狭な机しかない部屋にAnkerのSoundcoreを二台持ち込み、爆音で音楽をかけながらぼんやりとベッドに寝転んでいると、「何をやっているんだろう」という気持ちがどんどん強くなってくる。「家」とは、安らぎのないhomeとは一体何だろう、身内に敵がいるとはどうしたわけだろう、人の生とはこういう形をしていいものか……と暗い方向にどうしても考えてしまうのだが、実際としては逆だろう。「人生はこうあるべき」という理想を詰め込んだ措定がそもそも間違っていて、ひとまずこういう生であることを受け入れなければならない。とりあえず話はそこから。理性を無意味に働かせない。悟りの道は遠い。
 とりあえず副反応は全然出ず、七時前にはチェックアウトして帰った。腕の痛みはあるが、これもイニシエーションのようで面白い。

購買と経済

 インターネットにおいて、購買活動に「経済を回す」という表現を使うことに対して極めて冷笑的な時期があったように思う。それはたかだかオタク一人の購買活動で社会経済というスケールの巨大な事象を動かせるかのような物言いが、思い上がりも甚だしく愉快だということなのだろうが、私はあまり笑う気にはなれなかった。
 どんなに矮小であろうとも、個人は社会を構成する一人であり、購買活動はn分の1のスケールで影響を与えている。投票がそうであるように、外出自粛がそうであるように。たとえ目に見える形で社会を揺り動かせるわけではなくとも、私たちの一挙手一投足はそのようにして社会に波紋を起こしていると信じ、そのようにして自分の属する社会/属していたいコミュニティへの責任を持ってふるまっていた方が健康ではないだろうか。少なくとも冷笑的に無力感に酔っているよりはずっと。

良いツイート

 怖すぎる。

聴いたもの

【限定ライブ生配信!】お誕生日記念!ばーちゃるらいぶ!重大なお知らせも...!!【#ぴーまる3D】

 P丸様。の初3Dライブ。にじさんじ・ホロライブのそれと違ってP丸様。はほとんどオーディエンスとのコミュニケーションを行わず、一方通行で喋り続けて一時間を押し通したのが印象的だった。というかこの人は話芸の方はあまり上手くないのでそれでいいのだと思う。
 で、肝心のパフォーマンスの方が凄まじかった。3Dモデルのクオリティ、細かい表情変化は企業所属ライバーにも引けを取らず、歌と踊りに関しては、それが生のパフォーマンスであるというところまで含めればダントツのクオリティだった。とにかく本人の「かわいい」を表現するという点において一切の抜かりがなく、アマチュア的な隙も感じられない。思想の強度に恐れ入るライブだった。
 やっぱり「シル・ヴ・プレジデント」が好き。私が楽曲で「この部分が好きだな」と思った部分が完璧に再現されているし、リズム感において、声と楽曲の相性において、やっぱりこの人に敵う人はいないなと思った。

星街すいせい - 天球、彗星は夜を跨いで(Musicarus Remix)

soundcloud.com

 アニソンハウスDJ、Musicarusさんの新作ブート。オルタナロックの原曲を瀟洒なUKガラージに編曲したその発想から凄いが、一番の聴きどころは星街すいせいさんのボーカルのカットアップ。歌声は歌声である以前にまず"音"であり、カットアップが合わないわけがない。ブートリミックスという性質と、星街すいせいさんというシンガーの声の使い方の理解において完璧なトラック。

星街すいせい - Still Still Stellar

 星街すいせいさんのファーストアルバム。総評から言えば凄まじいクオリティのアルバムだった。
 一曲一曲ごとにまるでジャンルが異なるのだが、散漫な印象は一切なく、「星街すいせい」という一人の人物の世界観に全ての曲が収束していくように感じた。それはおそらく一曲目「Stellar Stellar」のおかげだろう。この歌い出しを聴けばこちらから言うことは全てなくなる。あとはただ圧倒されるのみである。
 既発で「微妙だな……」と思っていた曲も、アルバムの流れで聴くとまるで印象が違って感じた。アルバム版とあるのでマスタリングをやり直したのだろうし、そもそも音質の違いというのもある。YouTubeの音質で音楽を聴いて評価できるわけがない。やはり買うのが一番。

猫又おかゆ&天音かなた - 孤独の宗教 (Cover)

 猫又おかゆさんと天音かなたさんのデュエットカバー。猫又おかゆさんの声の方にしか関心がないのだが、syudouさんの音数の多いメロディラインを、グルーヴ感を損なわずに色気たっぷりに歌いこなしていて、いつも通りながら「凄い」の一言しか出ない。

Overmono - Diamond Cut / Bby

 Overmonoの新譜アナウンス。"So U Kno"と同じ路線で最高。犬が長いジャケットも良い。

Deadbeat and Martin Bakero - Rituals vol 1

 Deadbeat新譜。ダブテクノというより南米ミニマル的な、パーカッシブで生暖かいビートがゆったり踊るのにちょうどいい。

Gastr Del Sol - Upgrade & Afterlife

gastrdelsol.bandcamp.com

 Jim O’RourkeDavid Grubbsの二人からなるポストロックの王Gastr Del Solの傑作。ホテルで暇だったので爆音で聴いていたのだが、聴けば聴くほどにアルバムへの理解が増していくのを感じる。
 ドローンやノイズ、コラージュといった音楽を通過した耳で聴くと、このアルバムは紛れもなくそれらのエッセンスを凝縮したものであって、1996年にこんな音が完成していたのかと何度でも新鮮に驚く。

 P丸様。のアルバム収録曲のMVが上がっていた。作曲はTeddyloidで、エレクトロニックなK-POPと2000年代のトランス系アニソン(Supercell"Worldwide Love"みたいな)の良いところだけを合わせたような感じ。

 兎田ぺこらさんのシンデレラ。元から虚構的なキャラクター性の人なので親和性がある。

 久しぶりにMotor City Drum EnsembleのFabric Presentsを。MCDEがエレクトロ方面に行くとは思わなかったので意外だったが、808の素朴な音色でもどこかジャジーな艶のある選曲が良かった。

 Vesperbellのヨミさんの新作カバー。歌が上手い人がその力を存分に発揮していてとても嬉しい。

 ほぼ原曲通りのクオリティでびっくりした。堰代ミコさんのオートチューンが時々乱れるのが良い味を出している。

読んだもの

bizspa.jp

note.com

mangacross.jp

 郡上先輩の恋が破れた回。上伊那ぼたんさんへの感情においていぶきさんに破れたジンランさんとの絆が芽生えており、破れた先にも続いていく人生と関係性を感じてとても良かった。

9/28

できたこと

  • 早起き
  • ラジオ体操
  • ランニング
  • 入居費用の振り込み

雑感

ジョンソンヴィル

 ジョンソンヴィルのウインナーにハマっている。ボリュームがあり、中身がみっちりしていて、焼けばそのまま食べられる。テレワークの平日の食事として、ご飯にお味噌汁にジョンソンヴィル二本。充分お腹が膨れる。

 安くはない。6本で640円くらいしたような覚えがある。しかし一日二本なら一食は二百円程度で、一食トータルとしても300円を切っている。これを自炊生活と言い張るのが間違いといえばそうかもしれないが……しかし土井善晴先生も一汁一菜生活を推奨している。ここに緑の葉っぱを加えたらちょうどよくなるだろうか?

エルゴアーム

 部屋にエルゴトロンのアームを実装した。机のスペースをディスプレイとケーブルに奪われるのが許せなくなったためで、今日の昼間に届き、組み立ては20分くらいで終わった。仕事用のノートPCとディスプレイの画面の被りがなくなった上、机のスペースもかなり奥まで使えるようになり、結果、仕事……ではなくTwitterがとても捗るようになった。そんなことのために私はアームを実装したわけではない……と言いたいが、断言はできない。Twitter中毒。

チャミスル・バリエーション

www.jinro.co.jp

 チャミスルが宅飲みに定着して久しい。13度くらいの韓国のお酒で、Netflixの韓国発ドラマがブームになってから広まったのだという。去年の夏にはコンビニにひっそり置かれていたくらいだったのだが、この前スーパーに行ってぶらぶらしていたところ、お酒のコーナーの一角にチャミスルの緑色の瓶がずらっと並んだブースが設置されていた。

 しかし、この緑色の瓶で販売される韓国のお酒は必ずしもチャミスルではないらしい。よく見ると「ジョウンデー」だったり「チョウムチョルム」だったりする。どれも果物のフレーバーを持つ焼酎(フルーツ焼酎というらしい)で、度数も同じくらいなのだが、販売元が異なっている。紛らわしいことこの上ない。

 ハングルという見慣れない文字で、かつ同じ形の緑色の瓶に入っていてどれも果物がラベルに印刷されているので、ぱっと見は全部同じ名前に見える。文字が読めないことを逆手に取った販売戦略でしたたかだな……と面白かった。私はせっかくなら変な名前のものが好きなので、チャミスルはパスしてジョウンデーとチョウムチョルムから買うと思う。私はこれを居酒屋のカクテル感覚でぐいぐい飲んだ結果凄まじい酔い方をして地獄を見たので、二度と買うまいと決めているのだが……。

人はコンテンツにはなれない

 同人作家が同性の作家と睦まじくしているさまを毎日のようにツイートしていて、人はなぜ……と思った。

 女同士が交際している様子をコンテンツとして発信していたV二人……というかCrossickがこの頃になって急に静かになり、別れたのだろうな……という雰囲気がじわじわと浸透してきたところでのこの二人である。素直にツイートを鑑賞できるほど私の神経は太くない。

 マシュマロを見る限り、二人は百合としてガンガン消費されているなと感じた。本人たちとしても答えまくっているあたり満更でもないようだが、「どうせろくなことにはならないだろうな……」と思っている。

 今観に行ったらマシュマロにVTuberをおすすめされていた。そのセレクトがまたかえみと・Crossick・リゼアンとふるっていて、本人も興味がありげだったので、思わず口から「おや、きみ、川へはいっちゃいけないったら。」と声が出た。

良いツイート

 あからさまなミスリーディング。

聴いたもの

식료품groceries - 슈퍼마켓Yes! We’re Open

 NYのVaporwave作家식료품groceriesの作品。モールソフト(ショッピングモールの店内BGMを模したVaporwaveの派生ジャンル)の代表作の一枚。
 再生して音が流れ始めた瞬間に閉店間際のショッピングモールに連れて行かれた。いかにもなストリングスのフレーズも上手いが、いかにもモール的な音響に整えられたリバーブがいい仕事をしている。良いアルバム。

Duval Timothy - Help

 去年くらいにtofubeatsが推していて興味を持ったアーティストのアルバム。
 何と言っても"Slave"の強烈な悲嘆に心を奪われるのだが、それ以外の曲もセンチメンタルなピアノやエレクトロニックなトラックでトーンが統一されていて、アルバム全体としてのエクスペリエンスがとても良い。去年の作品ではあるが傑作なので買うことに決めた。

Kinkajous - Being Waves

 ロンドンの五人組ジャズバンドKinkajousのセカンドアルバム。
 昨今、クラブジャズやビートミュージックを通過したジャズバンドは数多くあるが、このバンドの特徴はUKクラブミュージック、特にFloating Pointsの影響が強いことにある。エレピの使い方、スケールの大きいドラムのプレイ、流麗なストリングスなどの特徴はFloating Pointsのファースト"Eleania"からの影響を感じるもので、そこに絡むシンセベースは"Crush"の音で間違いない。新規性を感じるのはサックスのプレイで、これはニューエイジ寄りのスピリチュアルジャズ、あるいはSam Gendel的な、空間に音を漂わせるようなプレイが面白い。

 こういったシンセの使い方で生演奏、しかもここまでのクオリティで仕上げてきたアーティストというのは少なく、個人的にはとても嬉しい。今後のリリースも楽しみ。

 あとは一言。

 Injury Reserveの新作。ポストパンクをダブに強烈に寄せたような、粘ついて不明瞭な音像と、その粘性をかき分けた先に見えてくる楽曲の強度が面白い。もはやヒップホップのループする原始的な快楽はここにはないが、ヒップホップの進化の枝の一つの到達点として見てもよいのではないかと思う。今年度ベストの声もあり、私はそこまで好みではないにしろ、絶対に他に代えが効かないサウンドをこのレベルで鳴らしているという点では納得。

読んだもの

 今日は何も読んでいない。

9/27

できたこと

  • 早起き
  • ラジオ体操
  • ランニング

雑感

運動と睡眠

 昨日はランニングをせずに床に入ったのだが、びっくりするくらい眠気が来なかった。運動が日課になったことで、日課をこなさないと睡眠のスイッチが入らなくなったものらしい。
 そういうわけで今朝はエナジードリンクを飲んだ。モンスターでもレッドブルでもない。名前をVERSUSという。

www.energydrinkmania.net

 北海道が誇るコンビニことセイコーマートのオリジナルエナジードリンク。父親が職場でもらってきたのが冷蔵庫で寝ていたのでありがたくもらったのだが、普通においしい。モンスターをややマイルドにして粘度を下げた感じ。調べたところ価格も120円と良心的……というか価格破壊がなされていて、仕事が激しくなってきたらこれを飲むのかな……とも思った。
 おかげで仕事中に寝るのは避けられたが、できることならエナジードリンクを飲まない暮らしがしたい。カフェインはウーロン茶で充分。

帽子

 帽子を購入した。これまで帽子の必要性を感じたことが一度もなかったのだが、ランニングの際に汗が流れてきて鬱陶しいと父親に相談したところ、帽子を被れば解決すると言われ、そこで帽子の機能は日除けともう一つ、額から流れてくる汗を止めることであるというのを知った。
 これがてきめんに効いた。腕の余計な動きが減るというだけでかなりのストレスが軽減される。もっと夏の間に知っていれば良かった。
 鏡を見たところ、いかにも「ランニングが趣味でござい」という風体の人間が立っていて、合理性を詰めていくと結局ローマに行き着くのだなと思った。

良いツイート

[猛烈な]の並びが面白い。

聴いたもの

tofubeats - POSITIVE

 tofubeatsのセカンドアルバム。tofubeatsのポップソング的な面にフォーカスしたアルバム。
 『Too Many Girls』『POSITIVE』『STAKEHOLDER』の三曲に尽きる。この三つが良い曲すぎて他のトラックが全て霞んで聞こえる。アルバムに三曲もオールタイムベスト級の曲が入っているのだから、これ以上に求めるものは全くなく、あとはDJミックスとか本人のショーケースで楽しめばよいと思った。

新居昭乃 - RGB

 "オブスキュア"な、奇妙な音楽的世界観を持つシンガー新居昭乃のシングル+提供曲のセルフカバー集。
 新居昭乃の歌は完全に完成されており、ただ恍惚のままに歌い出されてくるような神秘をたたえ、そしてその歌の力でバックトラックを完全に支配している。ここにあるのは対等なアンサンブルでなく、歌とそれを支えるバックトラックという主従の関係である。
 好きな曲は「さかさまの虹」「叶えて」「きれいな感情」「白昼夢」。これだけ書いておいてあれだが新居昭乃のアルバムは好きな曲とそうでない曲の差が激しい。
 『エデン』『sora no uta』も聴いた。『鉱石ラジオ』『レインフォレスト』『神様の午後』は名曲。

open.spotify.com

open.spotify.com

 YouTubeの音源が少ないのでSpotifyで貼る。
 その他一言だけ。

soundcloud.com

 『POSITIVE』のtofubeatsセルフカバー。tofubeatsの"ふつうの"声で歌うことで、却って地に足のついた感じがする。

読んだもの

www.yoshioojima.com

note.com

9/26

できたこと

  • 基本情報の勉強

雑感

プリンセス・プリンシパル Crown Handler』第2章

 観てきた。
 正直なところ微妙だなと思った。特にチーム白鳩内部での感情の高まりがあるわけでもなく、作劇的な盛り上がりもなく、オリジナルキャラクターも魅力に欠け、一時間ぼんやりと話が進むのを見ていたという気がする。というか私は女と女の間に巨大な感情が見たいと思って映画館に足を運んだのだが、橘正紀監督としては、主人公が女たちのエスピオナージを作りたかったのかもしれない。そうであれば私の期待と食い違うのも納得である。
 一番面白かったのは序盤のバトルパート。トマホークを得物とするネイティブアメリカンの暗殺者がとにかくかっこいい。寡黙で強い男は最高。私はジェイソン・ステイサムのファンである。
 本編が終わってから特報が流れ、次はいつだろうとワクワクしながら見ていたら「鋭意制作中」と表示されたのは笑ってしまった。情報量ゼロの特報。とりあえず話は進んだし、ようやく"エスピオナージ"になってきた感じがするので第三章には期待が持てる。

御座候

 映画館の帰りに家族におやきを買って帰ろうと丸井今井の地下のお店に立ち寄ったところ、販売されていたのは御座候だった。

株式会社御座候(ござそうろう)は、『御座候』の商品名を冠する回転焼きを中心に食品を製造・販売している兵庫県姫路市に本社を置く企業である。

ja.wikipedia.org

 もうこの説明文自体が政治的ステートメントといえる。

 私にとってはこの『回転焼き』なるものは「おやき」で、人によっては「今川焼き」とか「大判焼き」とかいうらしいが、「御座候」????
 由来がまた面白い。

社名・品名はお買い上げ賜り、ありがたく御座候という感謝の意に由来する[1]。(引用は同上)

 食品の特性や土地の文化と一切関係がない。これがありならなんだってありだろ……と思うが、事実これで定着しているのだから、釈然としないがそういうものなのかもしれない。

 家に帰って「御座候買ってきたよ」と言ったら「何それ」と返され、中身を見て「ああおやきね」と納得された。もう10年くらい折々に立ち寄っているのに商品名も店名も何も定着していない。

良いツイート

聴いたもの

Steel City Dance Discs with Mixtress & Homoc1de - 15 September 2021

soundcloud.com

 DJミックスのインターネットラジオRinse FMのアーカイブをちょくちょくDLしていて、そろそろ消化するかと思い、今日はこれを聴いた。
 Steel City Dance Discsは治安の悪いゴリゴリのテクノを発信するレーベル。二時間あるミックスなのだが、ガバみたいなキックに合わせて頭と拳を振っていたら休む間もなく終わった。最高。

 あとはずっと宇多田ヒカルを聴いていた。「Time」「誰にも言わない」「PINK BLOOD」の三曲だけでこの先数年は戦っていける。

読んだもの

news.yahoo.co.jp

同区にはかつて、日本一の産油量を誇った新津油田があった。古くから原油は臭い水という意味で「くそうず」と呼ばれ、書物に「草水」などと記されており、現在も区内には草水町という地名が残る。

 もとは"臭水(くそうず)"であったのだろう。字面と響きと音韻変化の全てが面白い。

shonenjumpplus.com

mikiki.tokyo.jp

佐藤「オケ・ヒットって、出てきた当時は分かんないですけど、自分の世代ではもうダサい音の代表みたいな感じになってて」

澤部「煮ても焼いても食えない音だよね」

佐藤「でもなんとなく、今使ったら面白いんじゃないかって。それはもうカンみたいなものなんですけど」

澤部「そういえば前にもスカートのライブでオケ・ヒットを弾きたいって言ってたよね」

佐藤「全部無視されましたけど」

澤部「でもまさか今の時代に、オケ・ヒットの音がこんなに効果的に鳴るっていうのが、僕はすごい衝撃だったんですよ」

佐藤「なんていうか、ああいう時代の音を受け入れられるようになってきたっていうか。〈時代を感じる〉って、ちょっと悪い意味で使われてる言葉だと思うんですけど、やっぱりそれだけ個性的な音がする」

 この曲は本当に凄かった。

imdkm.com

9/25

できたこと

 今日は何もなし。土曜日は何もしない。

雑感

親ガチャ

 ようやくワクチン接種を予約できた。副反応があるらしいので当日・翌日は家で安静にしていたいのだが、そういうわけにもいかない。母親が反ワクチンの陰謀論者であるからだ。

 「親ガチャ」という言葉がこの頃話題になっている。感覚的には何年も前からそういった言葉はあったように思うのだが、ついにインターネットスラングから表に出てきたものらしい。要するに親の経済力や暴力性向などの各種パラメータは子の側から選択することができず、その「引き」によって人生が左右されてしまう、という考えをガチャになぞらえたもの。

 日頃はそういう考え方をしないのだが、コロナ禍と、「ワクチン接種で激しい副反応が出ても休める場所がない」という現実を前にして、正直なところ「これはちょっと引きが悪かったな」と思った。同じ家に住むとはそういうこと、他者のダーティな面を含めた全体性とともに生き、自分の行動を変容していくこと……という考え方ができたらいいのだが、私にはまだ難しいし、だいいち私が考え方を変えたくらいではこの状況はどうにもならない。何せ私に届いたワクチン接種券を、私が知らないうちに破り捨てていた人間が相手である。向こうが私を責任能力のある主体と見なしていない時、私が何を言えるだろうか?それは母親から見ればAIが「私は人間だ」と主張し始めたようなものではないだろうか?

 あれこれ言っていても仕方がないので話を戻すと、喫緊の課題は平日の昼~夜で発熱した際に布団で安静にしていられる環境である。どうしたものか。

ビッチングと性

アルファ同士のカップルでアルファ攻めがアルファ受けをオメガに転換することができる「ビッチング(bitching)」というものがある。
性的に屈服させられたアルファがオメガになる、お互いがラットの時にアルファ受けのうなじを噛む、アルファが強い感情をフェロモンに載せ、意中の相手の五感から体内に侵入し、愛と執着を体に溶け込ませて自分だけのオメガに変えるなど様々。端的に言えば、アルファが後天的にオメガになってしまうというもの。

dic.pixiv.net

 そういう概念があることを知った。オメガバースに関心はないので知るわけもないのだが、今日一日はそのことでずっとうけていた。

 アルファが後天的にオメガになるというのは、平たく言えば"堕ちる"ということだろう。bitch化する、すなわち性的に奔放になることを堕落と捉えるのがいかにもキリスト教的で面白いなと思った。

 「性的に屈服する」という表現についても考えていた。屈服というのは、その人の中で自分自身の人間性が与えられる官能よりも下位に置かれてしまうということだろうが、そんなことが現実の世界でありえるだろうか?あるのか?

 これは「させたことがある」も加えた方がいいかもしれない。

 さておき、「それでは性的とは何か」ということにも考えが及んだ。個人的には、その人をその人たらしめているものを一度轢き潰して更地にしてしまって、そこに外部の原理と記号群からなる系を建てるさま、あるいはその過程に"性"なるものを感じる。話を進める前に言っておくが、「性的であると思う」と「私が興奮する」は必ずしもイコールではない。

 たとえば、「胸がでかい」とか「肌の露出が多い」とか、もっと言えば「女体である」とかいったように、ただ記号的に他者へ訴求すること。そこでは内面性やバックグラウンドを敢えて棄却し、無数の記号と既存のコンテクストの塊としてのみ訴求するという態度があり、本来もっと尊重されるべきものを、即物的なもののために自ら手放す、そこに"性"を感じる。話が逸れるが、宝鐘マリンさんなんかはこれをハックしたようなスタイルでやっていて、清濁の併せ呑み方に関心した覚えがある。

 話を戻す。これは官能だけに限った話ではなく、静かなコンテンツを出していた人が一度バズって以降方向性をがらりと変えるとかいったことも含まれる。それは承認欲求に魂を焼かれ、そのまま数字のゲームに身を売り渡すということであるから。具体例としては以下の人物が挙がる。数字が伸びた時点から、明らかに受けを狙って動画が「記録」から「表現」に変質していることが分かる。

 類似例としては、高潔な理想を持っていた人が、非情な現実に打ち砕かれ、「社会」に取り込まれてしまうとか。これは"悪堕ち"という既存のジャンル名がある。
 また、ある人物Aが、別の人物Bとの交流を重ねる中で、Aとは全く異なる人物Bの考え方や癖、ファッションなどをどんどん取り込んで別人のようになっていく様とか。私が『abさんご』を性的だと思うのはこの理由による。

  逆に、全く"系"に抵触する内面性を持たず、外形的にもそうでない人に、敢えてそのような記号を押し付けるという態度がある。これはコンテクストを読み取った上で敢えてそれを轢き潰すという、はじめに述べた操作を外部から行ったもので、一言で言えば冒涜であるが、冒涜であると了解した上で、それでも楽しいのだから始末におえない。これを突き詰めていくと[飛浩隆『グラン・ヴァカンス 廃園の天使Ⅰ』](https://www.amazon.co.jp/%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%82%AB%E3%83%B3%E3%82%B9-%E5%BB%83%E5%9C%92%E3%81%AE%E5%A4%A9%E4%BD%BF%E2%85%A0-%E9%A3%9B-%E6%B5%A9%E9%9A%86-ebook/dp/B00GJMUTBS)になり、私はこの作品がとても好きである。そういった冒涜的鑑賞態度が楽しいのも分かる。そちら側につくつもりはないにせよ。

 例示はいくらでもできるが、やったところで私の趣味の悪さが露呈するだけなのでこれ以上は書かない。以下はこれを書いている最中に思い出した曲。

www.youtube.com

良いツイート

 今の収入からさらにマイナス三万……と考えると厳しいものがある。本当に暮らしていけるだろうか。

聴いたもの

 今日はエクスペリメンタルの日。

Nurse With Wound - Spiral Insana

 ノイズ・コラージュの大御所(らしい)Nurse With Woundの作品。エクスペリメンタルアーティストのコラージュなので当然規則性は読めないのだが、全く想像の埒外から音を接合しつつ、ちゃんと一つの世界観を持ったかっこいい音のまとまりとして聴かせてきて面白かった。また、ノイズとしても、そのコラージュの間隙を埋めるように一定のギターノイズが鳴り続けており、その持続の仕方にドローン的な感性が光っている。シンプルにかっこいい。

Noah Creshevsky - The Tape Music of Noah Creshevsky, 1971-92

 磁気テープの切り貼りによってコンポジションを行うテープ・ミュージックアーティストNoah Creshevskyの日本企画コンパイル盤。今の言葉でいう「エディット」「サンプリング」であり、手法としては世にあふれて久しいが、ここで聴けるエディットは80年代にアカデミズムの観点からアプローチされたもので、一聴しただけでは到底理解しがたい過激さがある。
 コラージュはかなり不規則であるが、根底の部分には独特のユーモアがあり、スリリングでありつつもどこかくだけた雰囲気が楽しい。本当に意味不明な曲もあるが、それもコラージュ音楽の愛嬌だろう。

Luc Ferrari - Presque Rien

 ミュジーク・コンクレートの大家(らしい)Luc Ferrariの作品。傑作ということでスピーカーで聴いてみたのだが、音量が足りなかったのかスピーカーの性能が足りなかったのか、音らしい音が全然感じ取れなくて途中で飽きてしまった。いずれ音量を上げて再チャレンジ。

 以下一言だけ。

 mockingbirdravelleさん(異常にアコギが上手い人)の新作。アコギが上手すぎるしグルーヴ感も満点。打ち込みの音色も良い。

 goatなるバンドのライブ。ミニマリズムの極致のような音でめちゃめちゃかっこいい。

読んだもの

news.yahoo.co.jp

9/24

できたこと

  • 早起き
  • ラジオ体操
  • ランニング

雑感

デプロイ

 はじめてAzureを触り、仮想サーバをデプロイした。というか「デプロイ」の意味を初めて知った。
 これが永遠に終わらない。放っておけば終わるだろうとぼんやりしていたのだが、20分経っても終わらず、30分経っても終わらず、40分経っても終わらず、終わったころには一時間が経っていた。表示される「デプロイに失敗しました」の文字。何なん?

 原因もよく分からないのでとりあえず名前を変えてリトライすると、当然のようにまた一時間が溶け、そして失敗した。しかもそれとは別に作っておいた仮想マシンが壊れていた。ここで定時となったので終業。今日は何だったんだ?

レバガチャダイパン杯 にじさんじ秋のスマブラ大運動会2021【大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL

 見た。初心者の紅白戦ということで、単なる個々の勝敗というだけでなく、強い人から弱い人までドラマがあってよかった。

 推しは雪城真尋さん。まあ初心者だし弱いのだが、その弱さ、カービィのストーンばっかり連発する様が本当に愛おしかったし、すぐに敗退するだろうとの予想を裏切り、勝ち星を挙げる・勝てない相手と当たったら勝てないなりにストックを削るなど活躍していてよかった。

 緑仙さんも9か月ベレスを使っていたとのことだが、ダッシュもできないような初心者が9か月触って勝てるようになるキャラでは全くなく、よく一人でめげずにやっていたな……と素直に感心してしまう。ベレスでサムスに勝てないのを「使い手が悪い」とするその向上心もすごい。やってると「こんなんどう考えても無理だろ」としか思わない。

 とにかくスマブラは実力差があると理不尽にいたぶられるゲームであり、カードによっては惨酷な映像が流れるのではないか……とハラハラしていたのだが、みんな最終的に笑顔で終わっていて本当に良かった。これからも初心者が叫びながら楽しめる大乱闘文化が続いてほしい。まあ来週には最後のファイターが発表され、そこから数年のうちにSPというタイトルは終わるのだが……。

良いツイート

 理路整然としたコウメ太夫を見ると逆に意味解釈に戸惑う。

聴いたもの

I LOVE: FUNKY - DJ POLO

soundcloud.com

 Rinse FMのDJ Polo回。以前出したEPとUK Amapianoミックスでこの頃知名度が上がっているが、ここではUK Funkyで固めたミックスを提供している。ここからUK Amapianoに繋がっていくのだな……という歴史が見える上、そもそもUK Funkyのトリッキーなリズムはシンプルにかっこよく、聴いていて楽しかった。

戌亥とこ、フレン・E・ルスタリオ - チューリングラブ(cover)

 とこフレのチューリングラブ。戌亥さんが想像を超えてEve役に徹して、つまり低い声で歌っていたのがとてもよかった。こんなの聴かされたらバグってしまう。
 TLで見かけた情報によると戌亥さんのファンが泣き崩れていたという。正直なところ笑ってしまったが、私も戌亥さんの強火の女だったらフレンさんをその素敵な人間性とは全く関係なく激しく憎んでしまうか、あるいは戌亥さんがフレンさんを寵愛しているという事実に泣き崩れてしまうか、どちらにしろ情緒が壊れていたと思う。フレンさんの歌声はちょっと物足りない……というか楽曲のニュアンスに比して元気すぎるが、そのパフォーマンスの物足りなさ・懸命さも含めての"とこフレ"であろう、とも思う。パフォーマンスにあらわれる関係性が好き。

読んだもの

news.yahoo.co.jp

 日本って凄まじい国なのだな……とあらためて思った。

9/23

できたこと

  • ランニング
  • 髪を切る

雑感

散髪

 髪を切った。いつもの美容師さんと話していたらいつのまにか人生観の話になっており、最近日記に書いているようなことと禅の話をしたら「50代の人と喋ってるみたい」と言われた。50代になったとき、私は悟りを開けているだろうか。

乱闘

 久々に研究室の後輩とご飯を食べて乱闘をした。後輩は格ゲーの経験があるので初心者なりにそこそこ動けるのだが、「手軽に勝てるキャラ」という観点でキャラを選ぶので、結果デデデ・リドリー・ドンキー・カービィ・サムスなどめんどくさいキャラばかり出してくる。私も私で全然キャラ対策ということができないので、永遠にゴルドーに引っかかるしリドリーの掴みを避けられない。しかし地力は私の方が上で、ルキナとベレスという立ち回り重視の(使いづらい)キャラを使っているということもあって、基本的には勝ちつつもめちゃめちゃ食らいまくる。楽しい。今日はそれだけで終わってしまった。

小林さんちのメイドラゴン

 昨日「青空のラプソディ」を聴いていたら良い曲過ぎて感動したのでPrime Videoで観始めた。倫理が高く酒を飲むと荒っぽくなる声の低い女と、ハイテンションで金髪のメイドが、首都圏で同棲生活を営んでいる。どういうわけかとても覚えのある組み合わせとあらすじで、実際にその影を透かし見ている節がある。今は三話を見終えたところだが、引っ越した後には冷蔵庫が大きくなったりするんだろうか。

好き嫌い

 tofubeatsの「水星」を聴くたびに「そんなに良い曲だろうか……?」と思う。名曲だとは思わないし、tofubeatsの曲の中から好きな曲を選べと言われたとしても十選にも入れない。「陰謀論」とか「Too Many Girls」、「RUN REMIX」、「ディスコの神様」、「Don't Stop The Music」、「Nirvana」、こういう曲があるのにそれでも「水星」を排他的にフェイバリットに選ぶことがあるだろうか……と思う。私の感覚で言えば絶対に音が足りていないというか、抜けてはいけない場所に音の抜けがある。

 なぜこういう話かというと、「好きなもので自分を語れよ」という言葉に対する反感が唐突に湧いてきたからである。それはまあ好きなもの、好きになれる領域を拡張していくことが人生の本義ではあるが、好きなものを探求する過程においては、自分なりの美学が確立されていくのもまた必然である。そうすると自然に好きになれないもの、さらに言えば自分の美学に反するものが浮き彫りになってくる。そうした広範な経験と確信に基づいて発される「好きになれない」という言葉には「好き」よりもずっと重みがあり、そういう嫌いなものにこそその人の個性はあらわれる、というふうに私は考える。

 私は私が好きな人たちの嫌いなものを聞きたい。どうして嫌いなのかも聞きたい。好きなものももちろん聞きたい。好きなものと嫌いなものの両面で自分を語ってほしい。

良いツイート

聴いたもの

 今日も今日とて何も聴いた覚えがない。「One Last Kiss」のEPくらい。

読んだもの

なし。今日は乱闘の日。