雑記

__blurry_のおぼえがき

9/30

できたこと

  • 早起き
  • ラジオ体操
  • ワクチン接種

雑感

ワクチン接種・血族

 午後休を取ってワクチン接種に行った。誘導の手際がよく、本当に一切何も考えずに指示に従って進み、指示に従って書類を出していたらあっという間に終わってしまった。日本のお役所仕事でこんなに効率がいいことがあるのだなと思った。
 問題はそのあとである。母親は陰謀論者なので当然ワクチンも人口削減のための時限性の致死毒だと信じて疑わず、しかも打ったらコロナに感染しやすくなると主張している。後者の作用は要らない気がするが、さておいて家に帰って副反応で倒れようものなら何が起こるか知れない。そういうわけでTLの人に教えてもらった北海道のワクチン接種特典を使ってホテルの部屋を取り、そこで一旦様子を見ることに決めた。

www.uhb.jp

 ベッドと手狭な机しかない部屋にAnkerのSoundcoreを二台持ち込み、爆音で音楽をかけながらぼんやりとベッドに寝転んでいると、「何をやっているんだろう」という気持ちがどんどん強くなってくる。「家」とは、安らぎのないhomeとは一体何だろう、身内に敵がいるとはどうしたわけだろう、人の生とはこういう形をしていいものか……と暗い方向にどうしても考えてしまうのだが、実際としては逆だろう。「人生はこうあるべき」という理想を詰め込んだ措定がそもそも間違っていて、ひとまずこういう生であることを受け入れなければならない。とりあえず話はそこから。理性を無意味に働かせない。悟りの道は遠い。
 とりあえず副反応は全然出ず、七時前にはチェックアウトして帰った。腕の痛みはあるが、これもイニシエーションのようで面白い。

購買と経済

 インターネットにおいて、購買活動に「経済を回す」という表現を使うことに対して極めて冷笑的な時期があったように思う。それはたかだかオタク一人の購買活動で社会経済というスケールの巨大な事象を動かせるかのような物言いが、思い上がりも甚だしく愉快だということなのだろうが、私はあまり笑う気にはなれなかった。
 どんなに矮小であろうとも、個人は社会を構成する一人であり、購買活動はn分の1のスケールで影響を与えている。投票がそうであるように、外出自粛がそうであるように。たとえ目に見える形で社会を揺り動かせるわけではなくとも、私たちの一挙手一投足はそのようにして社会に波紋を起こしていると信じ、そのようにして自分の属する社会/属していたいコミュニティへの責任を持ってふるまっていた方が健康ではないだろうか。少なくとも冷笑的に無力感に酔っているよりはずっと。

良いツイート

 怖すぎる。

聴いたもの

【限定ライブ生配信!】お誕生日記念!ばーちゃるらいぶ!重大なお知らせも...!!【#ぴーまる3D】

 P丸様。の初3Dライブ。にじさんじ・ホロライブのそれと違ってP丸様。はほとんどオーディエンスとのコミュニケーションを行わず、一方通行で喋り続けて一時間を押し通したのが印象的だった。というかこの人は話芸の方はあまり上手くないのでそれでいいのだと思う。
 で、肝心のパフォーマンスの方が凄まじかった。3Dモデルのクオリティ、細かい表情変化は企業所属ライバーにも引けを取らず、歌と踊りに関しては、それが生のパフォーマンスであるというところまで含めればダントツのクオリティだった。とにかく本人の「かわいい」を表現するという点において一切の抜かりがなく、アマチュア的な隙も感じられない。思想の強度に恐れ入るライブだった。
 やっぱり「シル・ヴ・プレジデント」が好き。私が楽曲で「この部分が好きだな」と思った部分が完璧に再現されているし、リズム感において、声と楽曲の相性において、やっぱりこの人に敵う人はいないなと思った。

星街すいせい - 天球、彗星は夜を跨いで(Musicarus Remix)

soundcloud.com

 アニソンハウスDJ、Musicarusさんの新作ブート。オルタナロックの原曲を瀟洒なUKガラージに編曲したその発想から凄いが、一番の聴きどころは星街すいせいさんのボーカルのカットアップ。歌声は歌声である以前にまず"音"であり、カットアップが合わないわけがない。ブートリミックスという性質と、星街すいせいさんというシンガーの声の使い方の理解において完璧なトラック。

星街すいせい - Still Still Stellar

 星街すいせいさんのファーストアルバム。総評から言えば凄まじいクオリティのアルバムだった。
 一曲一曲ごとにまるでジャンルが異なるのだが、散漫な印象は一切なく、「星街すいせい」という一人の人物の世界観に全ての曲が収束していくように感じた。それはおそらく一曲目「Stellar Stellar」のおかげだろう。この歌い出しを聴けばこちらから言うことは全てなくなる。あとはただ圧倒されるのみである。
 既発で「微妙だな……」と思っていた曲も、アルバムの流れで聴くとまるで印象が違って感じた。アルバム版とあるのでマスタリングをやり直したのだろうし、そもそも音質の違いというのもある。YouTubeの音質で音楽を聴いて評価できるわけがない。やはり買うのが一番。

猫又おかゆ&天音かなた - 孤独の宗教 (Cover)

 猫又おかゆさんと天音かなたさんのデュエットカバー。猫又おかゆさんの声の方にしか関心がないのだが、syudouさんの音数の多いメロディラインを、グルーヴ感を損なわずに色気たっぷりに歌いこなしていて、いつも通りながら「凄い」の一言しか出ない。

Overmono - Diamond Cut / Bby

 Overmonoの新譜アナウンス。"So U Kno"と同じ路線で最高。犬が長いジャケットも良い。

Deadbeat and Martin Bakero - Rituals vol 1

 Deadbeat新譜。ダブテクノというより南米ミニマル的な、パーカッシブで生暖かいビートがゆったり踊るのにちょうどいい。

Gastr Del Sol - Upgrade & Afterlife

gastrdelsol.bandcamp.com

 Jim O’RourkeDavid Grubbsの二人からなるポストロックの王Gastr Del Solの傑作。ホテルで暇だったので爆音で聴いていたのだが、聴けば聴くほどにアルバムへの理解が増していくのを感じる。
 ドローンやノイズ、コラージュといった音楽を通過した耳で聴くと、このアルバムは紛れもなくそれらのエッセンスを凝縮したものであって、1996年にこんな音が完成していたのかと何度でも新鮮に驚く。

 P丸様。のアルバム収録曲のMVが上がっていた。作曲はTeddyloidで、エレクトロニックなK-POPと2000年代のトランス系アニソン(Supercell"Worldwide Love"みたいな)の良いところだけを合わせたような感じ。

 兎田ぺこらさんのシンデレラ。元から虚構的なキャラクター性の人なので親和性がある。

 久しぶりにMotor City Drum EnsembleのFabric Presentsを。MCDEがエレクトロ方面に行くとは思わなかったので意外だったが、808の素朴な音色でもどこかジャジーな艶のある選曲が良かった。

 Vesperbellのヨミさんの新作カバー。歌が上手い人がその力を存分に発揮していてとても嬉しい。

 ほぼ原曲通りのクオリティでびっくりした。堰代ミコさんのオートチューンが時々乱れるのが良い味を出している。

読んだもの

bizspa.jp

note.com

mangacross.jp

 郡上先輩の恋が破れた回。上伊那ぼたんさんへの感情においていぶきさんに破れたジンランさんとの絆が芽生えており、破れた先にも続いていく人生と関係性を感じてとても良かった。