できたこと
- 早起き(6時半)
- ランニング
- 基本情報技術者試験の勉強
雑感
観想
今日は一日じゅう喫茶店にいて本を読んだり基本情報技術者試験の勉強をしたりしていた。インターネットから離れて一日過ごすと心身の充実感がすごい。私はSNSは好きだが、それ以外のインターネットはそこまで好きでもないのかもしれない。オンラインで音源が手に入るのは良いことだが、聴くときは一旦端末に落としたいし、ライブのストリーミングが聴けるのはありがたいが、現地で聴いた方がずっと良い。結局自分にとってインターネットは入口でしかないのかもしれない。
瞬間最大風速的聴取
新譜を楽しむのは体力がいる。当たり前に全部知らない曲だし、どんな音が出てくるか分からないからリラックスして聴くこともできない。だから読書しながら聴いても、本に没頭して音が全部意識から抜けてしまってほとんど意味がない。でも読書もしたいし音も聴きたいから結局並行してやる。
すると、アルバムの中で特に興味を惹く瞬間にのみ「これは」と意識を音に向けるような聴き方になる。アルバムの流れを無視して、風速が強まったところだけ聴く。今日これをやっていて、瞬間最大風速的聴取だなと思った。
これがアルバムならまだしも、DJミックスですら同じことになる。完全にアートフォームを冒涜していると思う。
しかし何もせずに音楽にだけに耳を澄ませるというのはどうやったらいいのだろう。ただでさえやや多動の気があるので聴覚にだけ集中するということがなかなか出来ない。一番いいのは家事をして手を作業に埋めてしまう、あるいは爆音でかけて踊ることに没頭してしまうことだろうか。とにかく視覚と四肢を情報量ゼロの行為で封じることが音に没頭する第一歩なのだとしたら、ダンスフロアは真っ暗でwifiの電波もなく、「踊ることしかできない」という選択肢のなさにおいて理想的な環境なのかもしれない。映画館がそうであるように。
良いツイート
今日は喫茶店にこもっていたので一個もない。そんな日が来るとは思ってもいなかった。
聴いたもの
Fort Romeau - Control / 10,000 Leaves
今推しているデトロイトテクノアーティストAlan Dixonの所属するレーベルPermanent Vacationの新譜。Fort Romeauという人物名は全く知らないが、リリース経歴を見るとGhostly International、Running Back、Rush Hour、Mule Musiq、Cocoonと異様に輝かしい名前が連なっており、むしろどうして今まで知らなかったのか不思議な気持ちになる。
内容は柔らかく深いキックを持つ、いかにもヨーロッパ的に優雅なテクノ。裏打ちのリズムが強調されていて否が応でも身体が動く。サイレンじみたシンセのけたたましい響きは「これはフロアで聴いたら声が出るやつだな」とこの時点で確信が持てる。ピークタイムの導入で聴きたい。
THA BLUE HERB - "結成24周年記念24時間生配信" 8月7日(土)20時~8日(日)20時
Tha Blue Herbの24周年記念ストリーミング。デビューから現在までの足跡を、ライブ映像やインタビューを交えながら24時間で辿っていく……という内容。生活リズムを崩したくなかったし他にもやりたいことはあったので部分部分しか聴いていないのだが、本当にかっこよかった。特に「Raging Bull(証言のビートで)」「Ill-Beatnik」「未来は俺等の手の中」「Keep On And You Don't Stop」「The Best Is Yet To Come」あたり。
「活動を続けていく間にリスナーがどんどん離れていった、客の入りも減った」と寂しそうに語った後、「だけどある時からちょっとずつみんな戻ってきた、子育てや仕事がつらい時期を乗り越えて戻ってきてくれた」と続いて、この境地に辿り着けること、それが生きているということ、活動を続けるということなのだな……と感動した。そしてそれは変わっていくことへの肯定であり、「推し続けるのは義務ではない、自分が大変な時期は一度離れてもいいし、ひと段落してから戻りたければまた戻ればいい」ということの肯定でもある。事実、この放送が始まったとき、同接数は5000あったのだが途中で2000人まで一気に減り、それがしばらく続いたものの、終盤になってまた数字が持ち直して5000人まで戻ってきた。BOSSの言葉が数字で証明されるようで凄かった。
Anz - OTMI001
先月のBandcamp記事で選出されていたのと、Okadadaさんが買っていたという通知が来たので聴いてみたらこれが大変によかった。ロックマンエグゼの敵ステージという感じのシンセリフがグライム・UK Funkyのビートに乗る一曲目がかっこいい。しばらくはこれを聴きそう。
Mathias Modica presents Kraut Jazz Futurism
Toy Tonics主宰のMathias Modicaによるドイツのクラブジャズシーンを活写したコンピレーション。以前Vol.2を紹介した覚えがある([7/14](https://acabecomemo.hatenablog.jp/entry/2021/07/14/213750))。オーケストラを取り入れた壮大な楽曲、ハンマービート、アフロビート、抒情的なピアノなど欲しいものはだいたい何でも揃っている。
ハンマービートはこの曲。ブログ冒頭で瞬間最大風速がどうという話をしたが、それはこのアルバムのこと。この曲でまさに読む手が止まった。