できたこと
- ラジオ体操
- ランニング
雑感
ゾーン
体調がようやく回復したと言えるところまで回復したのでランニングに出た。はじめのうちはどうにも身体が重く、しんどいという気持ちで一杯だったのだが、ある瞬間からふっと頭の中が空っぽになり、身体は軽く、意識せずともぐんぐん進んでゆき、身体が軽い、もう何も怖くない……という巴マミさんが一度経験したであろう没我の境地に入っていた。これが"ゾーン"、あるいはランナーズ・ハイ、それとも悟りと呼ばれる境地なのか……と感動しているうち、気がついたら日課のコースを走り終えていたのだが、家に着いても身体が「このまま止まりたくない」と訴えているのを感じ、しばらく自宅の周りをぐるぐる回った。三周もするとその高揚感は疲労と交代して去っていった。
この境地に至ったということは多少なりとも体力がついたということだろう。もはや這う這うの体で倒れ込むように家に帰ってきていたかつての私ではない。継続は力なり。
読書
山のように鞄に本を詰め込んで喫茶店で読書に耽る日だった。感想は以下。
笹井宏之『えーえんとくちから』
この人の短歌のさらっとした感じはあまり好きではなく、ぱらぱらと適当に読み返していたのだが、『わたがしであったことなど知る由もなく海岸に流れ着く棒』の一首が深く心に刺さった。今となっては侘しい姿をさらしているものに対しても注がれる優しい目線がある、そういう愛に弱い。
ジュンパ・ラヒリ『停電の夜に』
『本物の門番』を読んだ。かつては豊かな暮らしをしていたが、インド・パキスタン分離独立の際に家族と離れ離れになってしまったと毎日毎日誰彼構わず喋り続けている老婆がインドのアパートの軒先で暮らしているうち、住人からもマスコットとして認められ始めるのだが、その暮らしも慣れてきて市場へ出かけるようにもなったある日、気がついたら泥棒の手引きをしたことになっており、軒先から追い出される……という何とも救いのない話。後味は悪く、読み取れる教訓はなく、ただ侘しさがある。面白い話でも何でもないが、こういう物語がある世界でよかったと思った。
『2010年代海外SF傑作選』
郝景芳『乾坤と亜力』、アナリー・ニューイッツ『ロボットとカラスがイーストセントルイスを救った話』の二つを読んだ。どちらもとてもかわいい話。かわいいロボットが登場すると嬉しい。
ヴァージニア・ウルフ『波』
今日の目玉。「意識の流れ」で書かれているのはいいのだが、登場人物に対して共感を抱けないし文章が合わないので読んでいても大して面白くない。どこかで面白くなると信じてとりあえず読み続ける、という感じ。明日も読む。
良いツイート
— No Context Humans (@HumansNoContext) 2021年9月13日
永遠(とわ) pic.twitter.com/aNO5rfpQ9X
— 何の関係も無い言葉と画像 (@irrelevant_bot) 2021年9月17日
Quite literally the greatest moment ever captured on video. pic.twitter.com/m3O9tkQMGh
— murcogram (Caith masc) (@murfogram) 2021年9月17日
— スペシャル☆俺 (@SPECIAL_ORE) 2021年9月17日
私が恋人を作らない理由について資料を作成しました。下記は私のメンタルを比較した図です。 pic.twitter.com/mFpU8YbcnD
— rinrin (@vusuju) 2021年9月10日
ぬ
— FBS福岡放送ニュース (@FBS_NEWS5) 2021年9月17日
管理組合に「犬の大きさの分かる写真を出してください」と言われたので pic.twitter.com/oOt3OkRwkU
— 旅客 (@vc10derness) 2021年9月17日
話入ってこない pic.twitter.com/hlmG2k111S
— かわかみじゅんこ (@kawakamijunko) 2021年9月17日
金色の野に降り立つな pic.twitter.com/lGlx2bNCtP
— ✪MSG (@gsb503) 2021年9月18日
交通安全系の看板で一番好きなやつ pic.twitter.com/xoCcsIWGzJ
— 朝霧 (@asagiri96mc) 2021年9月17日
あまりのド直球に、不謹慎ながら笑ってしまった。 pic.twitter.com/Uy23fdN1Qu
— 田中 草大 (たなか そうた) (@_sotanaka) 2021年9月17日
あの子、いずれ私達の敵になるわ pic.twitter.com/2tjgkd1kt6
— くまちゃん (@depaspakishil) 2021年9月18日
— No Context Humans (@HumansNoContext) 2021年9月17日
聴いたもの
Nisennenmondai - A (Live At Clouds Hill)
TLで聴いている人がいて興味を惹かれたのだが、凄まじいパフォーマンスだった。私が連想するのはDFAのディスコパンク、その中でも特に無機質でインダストリアルなFactory Floorなのだが、このバンドはパフォーマンスが全て手で演奏されており、そこに"肉体性"としか言いようのない音の存在感がある。そういう点ではDFAの源流、ポストパンクのA Certain Ratioにも近しいものは感じられるかもしれない。
何にせよこのバンドにはポップネスや甘さというものが一切なく、ただその場にいるオーディエンスをストイックに踊らせようとする気迫が漲っている。Bandcampにもあったのでそちらからチェックしていきたい。
The Cover Mix: Conducta
Conductaの新作ミックス。UKGだけでなくハウスやテクノなど四つ打ちが加わることで、普段のミックスよりもクラシック性が感じられてとても楽しい。それでいて決めどころはばっちりUKGなところはさすがConducta。
CV Vision - Tropical
"Mathias Modica Presents Kraut Jazz Futurism Vol.2"を聴いていて、ここに出てくるアーティストをもう少し深堀りするかと決め、その一人目。ベルリン在住で、サイケデリックロック・ニューウェーブ・中東ファンクなどの要素が混ざったいなたいヒッピーサウンド(?)が特徴。このアルバムは曲が短いこともあって、初期のWindowsで動くポリゴンがちゃちなゲームのような音がする。変な音ではあるが、スタイルとしては説得力があってかっこいい。
MABUTA - Welcome To This World
南アフリカのスピリチュアルジャズバンドMABUTAのアルバム。普段「アフリカ」と聞いて想像する土着サウンドからはかけ離れた、敬虔でスペーシーなサウンドが特徴。スピリチュアルジャズと言われるサウンドは、Pharoah Sandersの文脈以外でも、ゴスペル的なものとして存在はしていたのだが(下の動画参照)、MABUTAの新規性は、アフロフューチャリズム由来のコズミックな要素をジャズにもたせたところにある。『南アの』スピリチュアルジャズ、という形容がつくのはそのため。走りながら6曲目"As We Drift By"を聴いていたらゾーンに入った。あとは1曲目と3曲目、6曲目が好き。
以下一言ずつ。
チューリップ組の脳漿炸裂ガール。早瀬走さんの歌が上手くて嬉しい。というか今聴いてもかっこいいな……。
UMISEAのオリジナル曲。かめりあ曲ということで期待をかけていたのだが、蓋を開けたら全然良くなかった。音はまだ良いにしても歌詞がひどくて聴くのが厳しい。
花譜さんがグルーヴィーな曲を歌っていると嬉しい。めちゃめちゃいい加減な「ばいば~い」が愛しい。可不の電子音らしさと人間味の塩梅が楽曲に合っているところも好き。