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雑感
邦ロックベストソング50
2000年以降の邦ロック50選をやっていました。https://t.co/RzwHuigKZf
— 栞にフィットする角 (@__Blurry_) October 1, 2023
やってみた(さっきちょっと順番を入れ替えた)。自分以外が"邦ロック"と呼んでいるものを全く通ってきていないので早々に個人史上最高の日本語ロック50選という方向に切り替えたのだが、結果としてはほとんどがインターネットカルチャー発の楽曲になったし、"邦ロック"らしい音もほとんどランクインしなかった。私はギターが鳴ってるポップソングを大まかにロックと認識しているきらいがある。
個人的に入れられて良かったと思うのはハチ『遊園市街』。米津玄師が初めてオリジナル曲で肉声を披露した一曲であり、収録作『OFFICIAL ORANGE』のクロスフェードの動画でこれが流れた瞬間の感動とコメント欄の盛り上がりは今でも思い出せる。今聴き直しても、細く不安定に揺れる歌声とイノセントなサウンドは色褪せないし、空間系のギターの音色と、過剰さすら感じるバンドアンサンブルはシューゲイザーの変種として新鮮な面白さすら感じる。
ボカロ由来だとRaison d'Etre『自滅回路』も。元々クワガタPの歌ってみた動画で知った曲で、ああ良い曲だなという程度だったのだが、繰り返し聴いて原曲も聴いて、気がついたらもう10年近く聴き続けている曲になった。今聴いても新鮮に心を震わされるシューゲイザーの名曲。余談だがMV中でボーカルが変なベンチに座っている空間は札幌駅北口の地下通路。実は札幌のバンドだと知ったのは大学生になってからのことだった。
それからナスキーコシュカ『With Me』。大学の軽音部でライブがあり、観に行ったところ一発で心を掴まれてしまった。音源が出なかったし、今サンクラに上がっている音源もデモ程度の作りなので私の感動がいかほどのものだったかは誰にも伝わらないだろうが、私の中でロックに心を揺さぶられた瞬間を挙げる時、あの日のライブを外すことはできないと思って選曲した。
追記:元のランキングにゆらゆら帝国『無い!!』やキリンジ『エイリアンズ』、サカナクション『新宝島』が入っているのを見て、それありなんだ……と思った。それが邦ロックだというのなら全然構わないが、それが好きな人に他の好きな曲を聴いたら海外のバンドが返ってきそうだと思った。私もそれを見て堀込泰行ソロ版のエイリアンズを入れたのだが……。これはPrecious HallでBOSS(TBH)が午前三時過ぎごろにかけていて知った。というかそれまでエイリアンズという曲の存在すらも知らず、フロアで浴びたのが初体験となったのだが、あまりの良さに頭がおかしくなりそうになった。今でも聴くのはこっちのダブ版の方が多い。
聴いたもの
米津 玄師 AI - 可愛くてごめん (ハニーワークス カバー)
文字列が全部面白い。タイトルが全てなのだが、米津玄師がウキウキでこんな曲を歌っているという状況の面白さとは別に、この人のどこか幼さが残りつつも成熟した歌唱がスカパンクのサウンドと妙にマッチして聴き心地がかなり良い。今日はこれをずっと聴いていた。
藤井風 AI - ラグトレイン (cover)
藤井風AIのラグトレイン。色気のある低音が存分に発揮され、歌愛ユキの原曲とは異なる味わいを生んでいる。
ACIDMAN - 創
ぎりぎり名前を聞いたことあるくらいのバンドのファースト。海外にない音楽性の邦ロックの名曲として『赤橙』を教えてもらったのでアルバム全体で聴いてみた。
紛れもなくロックバンドのアンサンブルでありながら、名前のいかつさとは対照的にとても柔らかいサウンドとボーカルが新鮮で良かった。バンドサウンドの雰囲気からするとソウルやファンクの下地がありつつ、バンド音楽を何かやろうとしたらこうなったのだろうという感じ。
やはりハイライトは『赤橙』だが、このノスタルジックで寂しい余韻を吹き飛ばすような『バックグラウンド』もかっこいいし、後半も『香路』や『揺れる球体』など隙がない。とても良いアルバムだと思った。