雑記

__blurry_のおぼえがき

9/28

 このところ抱えていた作業が終わり、なんとなく熱っぽかったので午後休を取って昼日記とした。

できたこと

  • 料理

雑感

東京最低最悪最高

 なんかずっと引っかかっていたのに書くのを忘れていた。
 いろいろと嫌な部分の多い漫画なのだが、一番嫌なのは作中のナラティブが全て典型的であることだった。ネットを見てれば嫌でも目に入ってくるような言説をまとめたような、言ってみれば空気に乗っかっただけの話でしかない。この主人公がそういうナラティブしか持っていないという主張は当然可能であるけれど、だからなんだという話で……。現状肯定になずんでいくような創作物を読んでも仕方ないと思った。

語彙力

 二つのツイートを見かけた。

 そこまで言うことはないだろうという気持ちと、言わんとしていることへの共感が両方あった。私も文末に(?)とかよくつけているし……。
 私も(語彙力)と文末に付けるのはあまり好きではない。そこで諦めないでもう少し言語化を頑張ろうよと思う。Twitterに投稿する感想なんて鮮度の高いものばかりで、初見~精々が数日で数回鑑賞した程度の感想なんて、後から振り返れば間違っている可能性の方が高い。それでもその時何かを言いたいのなら、全力で間違えた方がいいし、他人の感想だってそこまで当てにしない方がいい。結局のところ個人的評価や感想なんて1か月以上経ってみないと定まらないものだし。

そうですか感

 そうですか……と思った。どちらの曲も(後者は一部しか聴けていないが)、大物ミュージシャンをfeat.しているとはいえ、ただそうしているだけで別にケミストリーを感じるわけでもない。個人的に国内シーンのバンドにはこの三人の音楽性の先にあるようなものは期待していないし、むしろ面白さが薄まるような……。海外の大物ミュージシャンの起用に喜ぶのは西洋コンプレックスみたいだし、小林幸子がボカロの歌ってみたを出すのとどう違うのかという気持ちもあって、盛り上がっているのは分かっていてもあまり乗っていけなかった。やるならやるでアルバムかEP一枚かけて全力でやってほしい。

AIカバー

 AIカバーが面白くてこのところしばらく漁っていた。ここで言うAIカバーとはアニメキャラや配信者の声をAIに学習させて既存曲をカバーする動画群のことで、例えば藤原千花(かぐや様)のエミネムカバーとか岩倉玲音のDuvetとかがある。

 こういうクオリティが高い音源も面白いのだが、雑な作りのやつが意外と面白いということもある。星街すいせいさんAIのDittoカバーは明らかに作りがいい加減なのだが、長く伸ばす音にえぐいグリッチが入っていて、オートチューンのようなボーカルの変調の一種として面白い。

 AIカバーは二次創作の一種なので、当然元キャラクターの知名度の高さと創作物の多さは比例する。そういうわけでインターネットで一番数が多いであろう(加えて私の推しでもある)Gawr Guraさん(以下サメ)のAIカバーを掘っていた。とてもスムースながら記名性の高い声なので何を歌ってもよく似合う。NewJeansとかJamiroquaiとか。特に後者は本人のお茶目さや2000年代以前の音楽への適性もあってかなり合っていた。

 AIカバーの魅力は何かといえば好きな声に好きな曲を歌わせられることである。もう一歩踏み込んで言えば、任意のボーカリゼーションをその声で聴くことができる。そういう欲望を叶えた結果どうなるかというと、このとてもかわいい配信者にKORNを歌わせ、大事な声帯を潰すようなグロウルをさせることができる。

 サメにメタルを歌わせてグロウルさせる動画はMalec Payneというメタルの演奏動画投稿者が一手に担っており、それなりの数がある。SlipknotとかSOADとか。

 このあたりの動画は既存の"男性的な"メタルを、形はそのままにハックして異様なものに変えてしまっており、萌え声メタルの可能性を大きく開いていてかなり面白かった。このままグラインドコアとか歌わせてほしい。

 このAI歌唱が何かに繋がっていくのかというとかなり疑わしい。普通に何らかの権利を侵害していることは明らかだし、歌わせられるということは本人の同意なくどんな言葉でも喋らせられるということでもあって、いつか大きな災いを呼び込むだろうとしか思えない。サメでも2日もあれば全部見切れる程度の量しかないというシーンの小ささ、ここに関心を持つ人間の少なさから治安が保たれているわけなので、これからも好事家の趣味として細々と続いてくれればいいと思う。

聴いたもの

Various Artists - 1970's Algerian Proto-Rai Underground

 このところSublime Frequenciesのリリースを聴くのがとても楽しく、面白そうなものを片っ端から聴いている。これはアルジェリアで発した音楽ジャンル「ライ」の世界的ブレイク前夜の楽曲群をコンパイルした作品。トランペットの荒々しいフレージングとシンコペーションの効いた打楽器がなんとも味わい深い。声を張り上げ、たなびくように音を伸ばすボーカリゼーションは中東に由来するものだろうか。

結束バンド - あのバンド (Galbae Cider NY House Mix)

 Galbae Ciderは90~年代初頭風のサウンドが特徴的なアニソンブート作家。完璧なNYハウスサウンドの上に早回しによって痙攣したような喜多郁代のボーカルが乗ることで、クラブとアニメが融合した"アニソンブート"の味わいが生まれている。

桃寝ちのい - Kissin' 燃料で治癒したい

 希死念慮の天使こと桃寝ちのいさんのオリジナル曲。作曲はOMOIDE LABELからのリリースがあるでんの子P。
 イントロ一発目から分かる通り萌え声ジュークで、ジュークらしいつんのめった性急なビートやカオティックな音使いとちのいさんの甘い声が調和していて凄まじいなと思った。この声で畳みかけるように次々に韻を踏んでいくのも凄みがあってかっこいい。

La Romi pa' tu consu - MikuPerreo

 初音ミクレゲトン。オカダダさんが昔かけていたのをふと思い出して聴いてみたらめちゃめちゃかっこよかった。タイトルにある「Perreo」はレゲトンサウンドレゲトンと呼ばれる前の呼び名。今でも「ネオペレオ」という言葉はうっすらと残っている。Movete, es el MikuPerreo!