今日も朝日記。
できたこと
- 洗濯
雑感
今日
今日は札幌駅に出てロフトで買い物をしたり同人誌を回収したりスーパーに買い物に行ったりする。残りはガストにこもって勉強。
動員と導出
最近は仕事・Twitter・音楽・睡眠・仕事・Twitter・音楽……という感じで生活がルーティン化していて、自分の内面が擦り減っていくのをひしひしと感じる。具体的に言うとTwitterから離れたところでは自分の中から言葉が生まれてこず、Twitterを見、炎上なり話題を見かけて、その集団的なテンションに動員されて初めて自分の言葉が引き出されてくる。
原因は明らかに音楽の比率が高すぎることにある。Bandcamp Fridayや帰省が重なって一日で300枚くらい新譜のリリース通知が来ることもあって、その消化に時間をかけていたら他のことなんてできるわけがない。最近は本当に気になるリリース以外は意識的にチェックしないようにしている。社会人をやりながら何でもかんでもやるのは無理がある。
猛暑
暑すぎる。ここ2週間くらいずっと30度ある気がする。5分も外に出れば水を被ったように服が汗になるし、家にいても冷房をかけていないと瞬く間に頭が茹だってくるし、暑くて起きてしまうので6時間の睡眠が確保できない。早く秋になってほしい。
プカ
友人に誘われてスープカレーを食べに行ったのだが、その店が全然おいしくなかったのをずっと引きずっている。2000円近く払ったのに……。
そういうわけで先日材料(夏なので夏野菜たくさん)を買ってきて自作した。自分の料理の原動力は「自分には(これよりも)おいしいものが作れるはずだ」という確信らしい。実際自分の方が美味しい。「スープカレー作ったから食べに来ない?」と友人を招く口実にもなっていいことずくめなので、コロナ感染以降おろそかになっていた自炊をそろそろ再開しようと考えている。
聴いたもの
いろいろ聴きすぎてもう覚えていない。
宇多田ヒカル - Gold ~また逢う日まで~
宇多田ヒカル新曲。"君に夢中" "One Last Kiss"のA.G.Cookプロデュースということで、Hyperpop以降のエモーショナル・鮮やかな音使いながらも洗練された記名性の強いサウンドを予想していたのだが、実際に聴いてみたら全然違うものが出てきてびっくりした。
そもそも「宇多田ヒカルをA.G.Cookがプロデュースした」という印象自体が裏切られている。ピアノの一音一音のテクスチャーが磨き抜かれたハウス系のサウンドは、A.G.Cookのサウンドとしては控えめすぎるが、宇多田ヒカルのサウンドとしてはエレクトロニックな洗練がなされすぎている。ここでは宇多田ヒカルとA.G.Cookの作家性が対等にぶつかり合い、どちらが欠けても成立しない絶妙なバランスの音が生まれていると感じた。
NewJeans - ETA
NewJeansの話題の楽曲。今更という感じもするのだが、個人的に面白いなと思った部分があったので書く。
YouTubeのETA広告、そこだけ聴いてもアウトスケールの妙味が伝わらないのでは……と微妙な気持ちになる。
— 栞にフィットする角 (@__Blurry_) August 7, 2023
B-Moreサウンドだとかいう話はもう散々なされているので措いておくとして、YouTube広告でこの曲のフック("What's your ETA What's your ETA")が流れてきた時、なんだかものすごくつまらない楽曲のように感じて驚いたのだが、その理由が上記のアウトスケールの妙味にあるのではないかと考えている。
この曲の特徴は何かと言えば、Fの音の執拗な連打だろう。イントロからアウトロまで鳴り続けている粗いホーンはFの音しか鳴らさないし、メロディラインの起伏もフックも、とにかくFの音を基点としてスケールを上り下りしている。こうしたFの多用とスケールへの印象付けがあるからこそ、フックの"What's your ETA"で登場するF#のアウトスケールが強烈な印象を残すという仕掛けになっている。
このアウトスケールにはちゃんと伏線がある。"답답해서 그래"の箇所で、私も読めないので指定するとAメロの1節目、"No, you better trust me"の次の箇所で、バックのエレピがF#のコードを弾いて緊張感をもたらし、Fに着地して解決する瞬間がある。このF#→Fという下りによって解決させたコードを逆に使い、緊張した状態でリスナーを宙ぶらりんにしているのがフックである。これに気がついた時には本当によくできている曲だと感動した。
"ETA"の面白さは単にビートの新鮮味だけでなく、何を聴かせるか(この場合であればアウトスケール)、そのためにどういった構成を取りどういった仕掛けを施すかというコンセプトと細部の対応がばっちり取れていることだという話がしたかった。とりあえずイントロとサビだけ聴いて残りは飛ばし飛ばしで適当に……というような聴き方に寄って行ってしまいがちな時代に(自分もそうだし、YouTubeでシークバーにマウスオーバーした時に表示される「最も再生された箇所」もその傾向がある)、楽曲全体を使って聴かせる曲が出てくるというのはそれ自体がすごく挑戦的なことだなと感じた。