できたこと
- コーヒーを淹れる
- シャワー
雑感
たまには
なんか日記が書きたいなと思ったので朝からキーボードを叩いている。
このところ労働の負荷がすごく、10日くらいしか働いていないはずなのに残業時間が36時間に到達している。今月は45時間どころか60時間でも収まらないかもしれない。
労働の負荷が高まっても趣味の時間、音楽を聴く時間は人間性を保つためにどうやっても削れないので、結果として今、私の部屋はかなり荒廃している。洗い物も3日に1回くらいしかできないし、洗濯物を畳む余裕も当然にない。そうすると生活空間のあらゆる場所にタスクが残置された状態になり、机から動く気がなくなり、結果として部屋の、生活の荒廃が進んでいく。ごみ屋敷はこうやって生まれるのだろうなと身をもって理解した。今日は皿洗いも洗濯も洗濯物の畳みも全部やる。
疲弊
睡眠不足と労働による疲労・部屋のめちゃくちゃ化で精神がどんよりしており、「なんでもいいから悪口を言いたい」という気持ちが不意に湧き上がってくることがある。別に言語化できるほど自覚していなくても、他人の些細な言葉が妙に気になって頭の中で反論を考えていたりする。全てが良くない。インターネットで炎上が頻発することに対する、「みんな疲れているんだろう」という言葉の意味がやっとわかった。疲れている時は本当に些細なことで心が波打つ。
鈍化
自転車を盗まれた。鍵をかけて駐輪場に置いておいたはずなのに使おうとしたらそこになかった。わざわざ整備に5万円かけたのに……。
そういうわけで今日は防犯登録の書類をもらって警察署に被害届を出しに行かなければならにのだが、外はあいにくの大雨である。何から何まで最悪。
盗られた気持ちとしてはただただげんなりしている。取り返せる見込みがあるのなら怒りが湧いてくるものの、そんな見込みはないし、何よりせっかくの休日にあちこち巡って申請を出さなければならないというタスクに対する憂鬱な気持ちの方が強い。
初コーヒー
理原ひなりさんが出したオリジナルブレンドを淹れた。コーヒーに対する解像度がないのでおいしいと言い切れないのだが、繰り返し飲みたい味がするしたぶんおいしい。
ブレンドが発売された時には別に機材も持ってなかったし、「高いな……」という気持ちが先に立ってしまって全然スルーするつもりだったのだが、ひなりさんの熱心なファンが身近におり、その人を見ていたら「応援する気持ちで買うだけは買うか……」という気持ちになったのでとりあえず豆を買うだけ買ってみた。すると必要な機材はこれで淹れ方はこうと何から何まで丁寧に教えてくれて、気がついたら「じゃあやってみるか……」と機材を買い揃えていた。
読んだ記事は以下。本当にありがとうございます。淹れるたびに読み直しています。
浸透
普段は硬派めの音楽を聴いている人が歌ってみた動画だったり、歌い手のオリジナル曲を聴いている様子がちょこちょこ見られるようになってきてとても嬉しい。別に私が何かしたというわけでもないし、元から聴いていた人も全然いるだろうけど、表立って話題にされることが増えてきている体感がある。
歌ってみた動画というものについて、相互の人が「原曲と歌唱が全然別の地点から出発している」というツイートをしていて、本当にその通りだなと思った。楽曲のコンテクストをまるで共有しない、世界観のまるで異なる歌唱が乗ることで楽曲のサウンドが異化され、例え流行りの曲であってもオルタナティブな性質を帯びるというところに私は惹かれている。これは「心地よさ」とか「洗練」とは真逆の方向に向かうもので、つまるところ"エクスペリメンタル"なんだろうという気がする。少なくとも私にとってはそう。
追記:こういうサウンドと対置されるのがK-POPなのではないかと思う。良い曲だなとは思うのだが、ボーカルがいつも物足りない。洗練され、スムースで、トラックの上を流れていくような心地いいボーカルは、確かにある種の技巧の塊なのかもしれないが、あまりに非人間的に感じる。今はもっとロウなものを聴きたい。
ロウなボーカルによるトラックの異化という点で言えば、Mall Boyz新曲のTohjiはかなり良かった。Tohjiのオートチューンがかかった歌声にはざらついた響きがあるのに加えて、脱力した歌唱をオートチューンが無理に音を拾おうとした結果、フレーズの端々でグリッチのような音のねじれが生じている。また、「オレらまた波に乗る まだ知らない」と「ことがいっぱいある」の間でブレス一個分歌唱がビートからずれる。これら二つの要素はユーロビート(あるいはスムースな四つ打ち全般)のマナーからは逸脱した要素であるが、結果としてTohji独特のサウンドを生み出すことに貢献している。
聴いたもの
DJ Premier - New York Reality Check 101
90年代ヒップホップのレジェンド級トラックメーカーが出したミックスCD。"New York Reality Check 101"というある種のヒップホップの美学を体現する、90年代NYアンダーグラウンドの不穏でドープなサウンドがパックされた一枚。ジャジーヒップホップもウェッサイも気分じゃない、打ち込みもトラップもエレクトロも何か違う、そういう気分にジャストフィットする、硬派ながら聴きやすい音。
Naga(ナガ族) / Voice Of Naga
試聴音源がレコードショップの埋め込みくらいしかない。上記リンク先にある通りミャンマーとインドの国境の奥深い山の中で暮らす少数民族ナガ族のフィールドレコーディング集。民族音楽的なものもあれば、単にナガ族の日常生活を録音しただけのトラックもあるのだが、外部から隔絶された独自の文化の中で鳴り響く音や歌はどれもユニークで面白い。3枚組のアルバムで、独特な和音を持つ歌・合唱を多く収録した2枚目が特に良かった。
nekoparallel - メフィスト(cover)
今一番推している歌い手による推しの子EDの歌みた。原曲は8ビートの上にプリンス的でグラマラスな歌唱を乗せることで、ステージの上を堂々と闊歩する強烈な存在感のスター像を想起させるが、こちらの愛らしくも鋭い歌唱や不安定に揺れる音程はスター性とは全然異なる匿名的な響きがある。こちらばかり聴きすぎて原曲の存在を忘れていた。
ヤバス feat.りぃふ - ライアーメイデン
ボカデュオ(歌い手とボカロシーンの作曲者が組んでオリジナル曲を発表するイベント)で見かけた曲。温度低めのオルタナサウンドに甘くもどこか醒めたボーカルが乗る曲であるが、こういう声質のボーカリストが歌っている下でベースラインが動きまくっていて、楽曲の実質がボーカルとベースのデュエットのようになっているのが面白い。曲想は清楚で売っているメイドカフェのキャストがどろどろの承認欲求を抱えるヘビースモーカーというだけのことで、言ってしまえば手垢の付いたテーマであるが、これといい式浦といい、少女性に対する手つきが雑な人たちからしか得られない栄養はある。