できたこと
- ラジオ体操
- ランニング
雑感
動員
早川と樋口恭介がまとめて炎上していて、フォロイーがそれに積極的に言及していたのでついついツイートを辿ってしまったのだが、完全に良くないインターネットの使い方だった。
激しい悪意の応酬を目にしていると、たいして抱いてもいなかったはずの闘争心と悪意が掻き立てられてくるようで、瞬く間に頭に血が上った。しかし上ったところで書くこともないので、ただ感情を意味もなく揺さぶられ、スピーカーで流していた新譜の音も耳に入らず、ただスマートフォンを握りしめてツイートを辿り続けるだけで無為に時間を浪費してしまった。何をやっているんだろう。
インターネットの悪意に動員されてはいけない。戦うのは他の人に任せればいい。戦う時が来るのだとしても、少なくともそれは今ではないし、戦場は断じてインターネットではない。
taknalanai
taknalというアプリがある。自分のおすすめしたい本とその本についての一言メッセージを登録し、外を出歩くことで、同じようにアプリをインストールしている人のところに自分のおすすめ本が送信され、同時に相手のおすすめ本を自分の端末に取得できる。顔も名前もバックグラウンドも場所も分からない誰かの無作為な布教が連なったタイムラインを眺めることで、まだ見ぬ面白い本に出会うことができ、名前の通り本が読みたくなる……というアプリであるのだが、この頃は全然開いていない。
自分が家に無数に本を積んでいるという時に、信頼のおけない他者の布教を受け入れる余地があるだろうか。自分の好きな人の布教というならまだしも、このアプリの布教者は完全に匿名である。自分の本棚とTwitterのTLに流れてくる面白そうな本を追いかけるのに精いっぱいで、アプリからのインスピレーションを受信するリソースが私にはもはや残っていない。
では音楽は?よく知らない人のツイートでも聴きに行くのでは?と一瞬固まったが、これも微妙だな……と考え直した。Bandcampツイートでなければほとんどは聴かない。知らない人のストリーミング埋め込みツイートを聴くなら、自分でSpotifyを開いてAIのリコメンドを聴くのとたいして変わらない。
良いツイート
— HIROKI (@facer_face) 2021年12月6日
フランス大統領選の世論調査で、政治家としてキャリアのない極右作家の支持率が急上昇、現職マクロンを追う二位に。
— 早川ハヤト (@HayakawaHayat) 2021年12月4日
今のフランスへの疎外感を訴えたあとに、かつてのフランスへの郷愁と愛国心をあえて古い映像を用い畳み掛ける演説。
フランス風に洗練されたトランプという感じで凄い。 pic.twitter.com/Bd5ZrOJ4O9
Twitterの動画だけを見ると引き込まれてしまうのだが、YouTubeで10分ある演説全てを聴くと、後半でいかにも極右の匂いが強まってきて首を傾げてしまった。
年末進行ってどういうコードか知らないし多分使ったことない
— 🔫OSTER project & テスロゼ🎼 (@fuwacina) 2021年12月7日
D→E→C→Em→B→E→R
— 神前 暁 / こうさき さとる (本名) (@MONACA_kosaki) 2021年12月7日
中華スーパーでみつけたこのビール、どこからつっこんだらいいのかわからないけど、とりあえず鬼の額に抹茶と書くな pic.twitter.com/XyCOjoDjt3
— Jun Mukai (@jmuk) 2021年12月5日
昨日小さい喫茶店みたいなところいったら店主のおばさんにもらった紙、みますか pic.twitter.com/Pql8oGNORf
— サボット (@iJaQ8CiVW6OPN9M) 2021年12月6日
そういえば母親のTwitterアカウントを見つけた。これで陰謀論のトレンドも分かるというもの。母親が好きなTwitterアカウントは以下。
これはキャンプに来てメチャメチャつまらなさそうな顔をする犬 pic.twitter.com/hUz59cA9Yk
— 州 (@Pulsar__) 2021年12月6日
マイクロソフト、高速化や表示品質を向上させた「Internet Explorer 9」を開発中 - GIGAZINE https://t.co/SRawKFTuEL
— ꂢꅑ𐓃₂ꤿꤵ𑜅ꤾ (@SnO2WMaN) 2021年12月6日
聴いたもの
秋田昌美&石橋英子 - 公園兄弟
Merzbow名義の活動で知られる秋田昌美と、ドラマー・ピアニストであるらしい石橋英子によるコラボアルバム。エクスペリメンタル名門Editions Megoからのリリースで、先日運営者が亡くなり、記事がいくつか出たのを機に興味を持って買ってみた。
正直まだよく分かっていない。ノイズというにはチューニングのなされた楽器やシンセサイザーが使われているし、ドラムの激しい演奏もある。良い悪い以前に、要素が多くて適切にほどけていない感じがする。家で聴くのは憚られるので新居で改めて聴こうと思うが、理解できた部分だけで言えばかなり面白いと思う。ノイズもただのノイズではなく、何やらエモーショナルな指向性があり、全体として聴きやすく纏めようとする意思が感じられる。その親切なポップさと噛み合っていないだけなので、もう少し取り組んで噛み合うのを待つつもり。
The Harmonic Series - Curated by Duane Pitre
先日の最新作が出色の出来だったDuane Pitreによる、純正律をテーマにした楽曲のコンピレーション。Kali Malone、Duane Pitre、Tashi Wada、Caterina Barbieriなど、私でも名前を知っているような錚々たる面々が揃っていて、選者の感性を含めてもこれは間違いない……と試聴もせずに買ったのだが、全然良くなかった。どうして?
楽曲の長さということもあって、私はEliane Radigueの初期~中期的な太い低域を持つ圧迫感のあるドローンを期待していたのだが、ここで展開されているのはこの頃のJim O'Rourkeや、Eliane Radigueの死後リリースされた"Occam Ocean"的な、中高音の楽器複数からなるアンサンブル的な持続で、ただただ趣味が合わなかった。これに関しては全然だめだと思いつつ、数年後に改めて聴いた際の再評価が期待できそう。しばらく寝かせる。
Kolonel Djafaar - Cold Heat
ベルギーのバンドKolonel Djafaarのシングル。今年の五月リリース。音楽性は主にエチオピアンジャズや中東音楽に影響を受けたような骨太のファンクで、バリトンサックスとトロンボーンからなる地響きのような中低音のフレーズがたまらなくかっこいい。分厚い音に否応なく踊らされたい時には最適の一枚。
読んだもの
樋口恭介のnoteと早川書房の謝罪文を読んだが、片方は消え、片方は大したことは書いていなかった。実質的には何も読んでいない。