雑記

__blurry_のおぼえがき

9/20

できたこと

  • ランニング

雑感

怠惰

 今日も一日眠くて寝たり本を読んだりしていたら終わった。私の四連休はこれで終わったらしい。本当に?
 思ったこととしては、実家にいるということはすなわち生活空間に他者がいるということを意味し、何を考えているか分からない生物が同じ空間にいるとそれだけで行動の全てが鈍る。今日は母親の機嫌がの良し悪しを布団で窺っていたら起きるのが一時間遅れた。やはり実家を出なければならない。

月の錯視

 ランニングに出かけると月が巨大だった。日頃の月の直径と比べて1.5倍は優にあるし、色も熟したようなオレンジ色だった。あまりに存在感の強い月なのでずっと見ていたのだが、建物の陰になってしまったり、進行方向と別方向にあって疲労で見ている余裕をなくしたりして15分ほど走った時、信号で立ち止まっているときにふと思い出してそちらを見てみると、そこにある月はいつも通りの大きさに縮んでしまっていた。時間によって月の大きさが変わるなど聞いたことはないが、そういうこともありそうだと思いつつ、それでも晴れた空にきれいな月を見上げつつ帰った。

 しかし、後から調べてみたところ、月の大きさが時間によって変わるなどということは実際には起こっていない。それにも関わらず多くの人が「月の大きさが違う!」と錯覚しており、古来より「月の錯視」という名で呼ばれているらしい。原因は未だ解明されていなくて、ある特別な条件が重なった時にそう見える……という仮説が立っているに留まっている。それならそれでいいと思う。たぶん次に「月でかいな」と思った時にはこの錯視のことなんて忘れているだろう。知らなくても、覚えていなくてもいいことなんてたくさんある。

psych.or.jp

趣味としての陰謀論

 この頃の母親は本当に楽しそうにしている。日夜iPhoneiPad陰謀論コミュニティと繋がり、YouTube陰謀論の動画を見、個人ブログの陰謀論を漁り、陰謀論の書籍を読み、そこで仕入れた知識を私と父に披露する。この世の欺瞞に憤り、食品に混入した農薬を気持ち悪がり、茶番であるCOVID-19に踊らされている私と父をバカにすることに余念がなく、テレビを見ればすべて嘘だと繰り返す。

「楽しそうならそれでいい」とか「趣味であることにかけて私が音楽を聴くのと大差はない」とかいう言説に流れるつもりはない。母親が本当に楽しんでいるのは知識を通じてコミュニティと繋がることであり、その繋がりを根拠に家族を見下すことである。事実、話を聞いて私や父が社会通念的な反応を返すと、待っていたとばかりに「バッカだねえ~~~~」と笑い出し、何か質問するとすぐにしどろもどろになる。話をするとき、明確に私たちに対して害意があることが本当に疲れる。

 一生こんなことを続けていくつもりなのだろうか?そうである限りにおいて、私は一人暮らししている家に母親を入れることはないだろう。

良いツイート

聴いたもの

Native Soul - Teenage Dreams

 Awesome Tapes From AfricaからのAmapianoリリース最新作。Teno AfrikaよりもUKやハウスミュージックに寄ったのか、スムースで洗練され、一方ではAmapianoの土着・呪術的テイストは後退したように感じる。それはそれとして緊迫感がかっこいいのでリリースが楽しみ。

The Kondi Band - We Famous

 Bandcamp Dailyで紹介されていた作品。シエラレオネ在住の親指ピアノプレイヤーSorie Kondiと、シエラレオネにルーツを持つUS在住プロデューサーDJ Chief BoimaのコラボユニットThe Kondi Bandのアルバム。現代USらしく太いベースを持つ現代型のエレクトロニック・アフロポップの上に、親指ピアノの甘く神秘的なフレーズが踊っていて、この組み合わせだけでもう楽しい。

Nurse With Wound - Soliloquy For Lilith

 Meditation(実験音楽をメインに取り扱う京都のレコードショップ)をぼんやり見ていて見つけた作品。ミュジーク・コンクレートやノイズ・コラージュの大御所Nurse With Woundのドローンアルバム。
 中身は金属質なうねりが続く20分ほどの不穏なドローン×8トラックで、娘に捧げられた作品らしいが、これを聴いていて心が休まるということは一切ない。試しにこれを聴きながら寝てみたが、金属質なので耳に刺さるし、和音としても全然快くないので「これを聴いていたから眠くなった」という因果関係は一切感じられなかった。少なくとも私にとって"Stephan Mathieu・Eliane Radigueの次"にはなり得ない音。やはり過去の方向に新規性を探すことが間違っている。

 以下一言だけ。

 Omodakaのライブ。パフォーマンスも映像も音もいつも通り最高。

読んだもの

arimuri.hatenablog.com