雑記

__blurry_のおぼえがき

6/16

できたこと

  1. 早起き
  2. ラジオ体操
  3. 洗濯
  4. ランニング

雑感

雨について

 本州は昨日あたりから梅雨入りだったらしい。六月の頭からちょくちょく雨が降っているのを見て「なんだ、梅雨って言っても大したことないな~」とヘラヘラしていたが本番はこれからということ。雨が降っていてもテレワーク期間なら髪型が多少荒れようと気にならないし、気温も下がるので、暑さでへばっている道民としてはありがたいことこの上ないんだけど、雨の中早起きして出勤するとなると……しばらくはつらい日々が予想される。
 窓を開けて激しい雨音を聴きながら仕事をしていると、自分が世界で一人きりになったように感じる。思い出すのは『水野と茶山』の、タイトルの二人が高校の生徒指導室で性行為を始めるシーン。応接用の長椅子でくつろぐ茶山の手に、いじめの過程でつけられたであろう痣を水野は見つけ、それを舌で舐める。茶山が身を震わせ、雷が鳴り出したのが合図だったかのように水野は茶山を押し倒す。雷が光り、雨が降り出し、雨音が強まり、カメラは高校の外、フェンスの外側まで引いていく。その上に茶山の押し殺した喘ぎが重なる。
 雨には外部を遮断する結界の機能がある。激しい雨音が聞こえてくると安らいだ気持ちになるのはそのせいだろう。

生の長さと約束について

 一人で生きようと決めた時、自分の目の前には何十年というあまりに長大で一切の区切りのない時間がのしかかってきた。これはとても抱えきれないと思った。何か区切りをつけなければ、未来のことを考えるたびにいちいちスケールが何十年という未来まですっ飛んでいってしまい、あまりにしんどかったので、まずは友達といろんな約束をすることに決めた。そうでもしなければどこかで狂うほかに道はないだろう。

 死のうと思っていた。ことしの正月、よそから着物を一反もらった。お年玉としてである。着物の布地は麻であった。鼠色のこまかい縞目しまめが織りこめられていた。これは夏に着る着物であろう。夏まで生きていようと思った。(太宰治『葉』)

www.aozora.gr.jp

Spotifyについて

 自分は買った音楽だけでいい、調べて見つけた音楽、あるいはYouTubeかフロアか、それとも身近な誰かの布教で知った曲を聴いて買えばいいと思った。タダで聴けようが関係ない。好きだと思ったアーティストをサポートしたい。素晴らしいものを作ったアーティストにチップを渡したい。少しでもいいものを食べて、よいものを作り続けてほしい。

スピリチュアルとシンボリック

 視野に暗い空間があることが嫌いだ。理由は闇には不安が潜み、目に入るたびに孤独感が沸き上がるから。だから居間にいるときはドアを閉めてキッチンが目に入らないようにしているし、家に帰った時に真っ暗なのはとても嫌いだ。この前ドライブの際に先輩にそういう話をすると、「案外スピリチュアルだよね」と言われた。自分もそうだなあとその時は納得していたのだけれど、今考えると、これはスピリチュアルというよりシンボリックだろう。目に映るもの何にでも意味を見出したがるし心が引きずられる。たとえばテーブルが散らかっていれば自分も落ち着かなくなる。部屋に隈があればどんなにいい気分でもじわりと不安になる。こういうことを繰り返していると、どこかで神経が参ってしまいそうな予感がある。

ランニングと入浴

 入浴という行為が本当に嫌いだ。入浴中はどうやってもあらゆる娯楽が封じられるし、たいしてよごれてもいない、いわばマイナス0.5くらいの不快度しかない身体をゼロに戻すために、席を立って風呂場に向かい服を脱いで身体を洗わなければならない、というのはわりに合わないように感じる。しかし洗わなければ翌日激しい不快感でツケを支払うことになる。つまり、体感ではたいしたことがないのに、翌日の不快感と不潔さを人質に取られていることが嫌で、意味もないのに抗いたくなる。とにかく先延ばしにする。すると就寝時間が大幅に遅れる。気がついたら午前三時になっている。ここでようやく諦めがついて風呂場に向かう。
 これが私が大学生時代に毎日やっていたことである。しかし社会人になってからはそんなこともやっていられない。そこで対策を講じた。体感のマイナス値が小さいから風呂に入れないなら、思いっきり不快な状態になればいいのである。私がランニングを始めたのはそういう事情による。
 ここからはランニングについて。1日往復で15~20分しか走らないと決めている。二十余年文化部と帰宅部で生きてきたからそれが体力の限界だったというのもあるし、そもそも汗をかければいいのだから、それ以上走っても疲れてやる気が失せるだけだろう。そう思って毎日走っていたところ、だんだんと体力がついてきた気がする。具体的な指標としては、途中で立ち止まる回数が減った。10分間走り続けられない虚弱からはようやく脱したということだろう。別に走る距離を伸ばすつもりは全くないが……

物足りなさについて

 日記を書くのも終わり際に近付くと、「もう少し何か書きたいな……」という気持ちがやってくる瞬間がある。TLを漁ったり家事をやったりする。文字数を盛りたくなる。承認欲求というのも違う気がする。たぶん文字のカウンターが増えていくのが気持ちいいんだろう。それからMarkdownのStart tagとEnd tagの距離がどんどん伸びていくのも楽しい

聴いた音楽

青葉市子 - Live at Ginza Sony Park (July 3, 2020)

ichikoaoba.bandcamp.com

 正直なところあまり細部を聞いていない。作業に集中していたというのもあるし、青葉市子の音楽はあまりに気持ちいいので音に恍惚としていたら気がついたら終わっている。

Stephan Mathieu - The Falling Rocket

schwebung.bandcamp.com

 Stephan Mathieuの傑作。今日聞いたのはCDボックス版に収録されているバージョンで、二枚目の末尾に27分間のトラックが追加されている。この末尾のトラック(https://schwebung.bandcamp.com/track/ii-x-algol)がまた物凄いクオリティなのでアンビエントリスナーは全員買った方がいい。どうせ買うならBandcamp Fridayにフルディスコグラフィーを買うといいかもしれない。28枚で5000円なら安いものだし、どれを聴いても傑作。

schwebung.bandcamp.com

Thomas Fehlmann - Honigpumpe

 これを書き始めた時にBandcampの共有メニューにブログ埋め込み用のオプションがあることを発見した。アンビエントテクノの傑作。自分にとってThomas Fehlmannといえば雨の中をゆっくり散歩するような『GUTE LUFT』派で、このアルバムは長い間全然合わないと思って放置していたんだけど、今日ライブラリを掘り返していた時にふと見つけてスピーカーで再生してみたらこれが抜群に良かった。
 ドイツらしいストイックさとKraftwerkTour De France』系統のスピード感、一曲一曲の粒立ち、どれを取っても一級品の作品。やはりライブラリの作品とちゃんと向き合うことは大事。そしてダンスミュージックをヘッドホンで聴いて評価することには何の意味もない。

これは何かというとNervous Recordsの旧譜を聴いていて思ったこと。一度これをイヤホン/ヘッドホンとスピーカーで聴き比べてみればわかる。

nervousrecords.bandcamp.com

Original Love & Ovall - 接吻

www.youtube.com

 サビを聴いた時あっと声をあげそうになった。というのもこの曲は、先日のclubasiaで開催された #NEWYEAR_WHATS において、パーティーの最後に「向かいにあったNEOというクラブで明け方によくかかっていた曲」としてプレイされた曲そのものだったから。Soulquariansテイストのアレンジと甘美なメロディでガンガンに酔いながら踊った。またみんなで朝に聞きたい。

Yves Tumor - Jackie

yves-tumor.bandcamp.com

 Yves Tumor新曲。前作がめちゃめちゃにアクの強いグラムロックだったことを考えれば今作はずいぶんと聴きやすい。

これから聴くもの

thomasfehlmann.bandcamp.com

oyobi.bandcamp.com

 一曲だけ聴いたけどびっくりするくらいガラが悪い

ra.co

これは(おそらく)一週間限定のフリーDL

読んだもの

gendai.ismedia.jp

ao8l22.hatenablog.com

面白そうなもの

www.comatonse.com