雑記

__blurry_のおぼえがき

10/8

できたこと

  • 早起き
  • ラジオ体操
  • ランニング

雑感

華金

 金曜日である。今の私にとって金曜日とは「10時半に寝なくても良い日」でしかないが、それでもなんとなくめでたく、スーパーにおやつを買いに行ったりした。早く金曜日にパーティーが催されて朝まで無限に踊り続けられる日々に戻ってほしい。

仕事

 ついに具体的な仕事をアサインされた。これまではマシンのセットアップとかを漠然とやっていればよかったのだが、そういう時期はもう終わりらしい。正直なところめんどくさく、自分の行動の節々にもそういう内面が滲み出てしまっているような気がする。これから大丈夫だろうか。

 とはいえ、あまり不安には思っていない。そこそこにはできる気がする。その上を目指すとなるとどうなるか分からないが、60点くらいは取れるだろう。取れなければ取れないなりにやっていく他にない。

良いツイート

 アイドルがVのオタクをやっているの、本当に生々しく10代なのだな……という感がある。

聴いたもの

 今日はYouTube音源を消化したり。

Gottz & MUD - Slangin'

 TLの人のツイートから。完全に「聴きたかったトラップ」そのもので嬉しい。トラックの不気味なシンセと笛が気持ちよくなる完全にツボを押さえている。

Itsuki Miyamura - Nemesis feat. NICO, 龍ヶ崎リン & 朧家ブランコ

 これは是非上の曲と並べて書きたい。こちらの笛にはエキゾチックさはないし、楽曲としてももっとフロア寄りだが、治安の悪いトラップの一類型をばっちり極めたものが出力されていてかっこいい。一つの美学が適切に削り出された楽曲には突き抜けた爽快感がある。龍ヶ崎リンさんのラップが好き。「猪 鹿 蝶 ひらひらと」からの感情の盛り上がりがすごい。

dj honda × ill-bosstino - COME TRUE / A.S.A.P.

 BOSSとdj hondaのアルバムから先行公開曲。語りかけるようでありながらビートにかっちりハマり、凄まじく硬い韻を踏んでいるBOSSのラップが、センチメンタルなトラックに良く合っている。

一日1センチずつ進む COME TRUE COME TRUE

は明らかに"Ill-Beatnik"の

例えばな、1日1cmずつ進む、5日で5,1年で365
キャリアは5年で18m25もの スコアを叩き出すことができるっていう寸法だよ

 の引用であるが、その先にdj hondaとタッグを組んでアルバムを一枚出す、24周年を迎える、若いときに吐いた言葉の清算を行うなどという達成があるということだろう。かっこいい。

 翻って"A.S.A.P."の方はトラックに90's NYの煙たい雰囲気があり、フックの使い方もそれを意識しているように感じられる。具体的に言えばプリモ。

sekai - シャンティ

 sekaiさんの新カバー。聴けばわかる通り"DOGMA"や"MAFIA"のwotakuの楽曲。同情するふりで闇の世界に引きずり込む語り手の妖しく中性的な雰囲気と声質がとてもマッチしている。

DECO*27 - モザイクロール (Reloaded) feat.初音ミク

 DECO*27による過去楽曲のリメイク。動画冒頭に"RELOADED PROJECT"とあるのでシリーズものと思われる。

 びっくりするくらい何も良くなかった。イントロのフィルターがなくなったおかげでメインリフに入った時の霧が晴れたような爽快感は失われ、メインリフにしてもギターにディレイをかけなくなったせいか、ただ平べったく音が並んでいるように聴こえる。ただバンドサウンドを電子音に、ぼんやりしていた音をハイファイに置き換えてしまったために、楽曲に魅力を与えていたある種の質感がここでは全てそぎ落とされている。

 そうでなくともAメロからの音のバランスが良くない。ギターの音が妙にソリッドなせいで、同じくマットな四つ打ちのドラムと全然噛み合っていない。そのため妙にアンサンブルが細く聴こえ、初音ミクの電子的な歌声を乗せる土台として全く機能していない。

 本当に褒めるところが全くなかった。誰向けのプロジェクトなんだろうか。

Conducta - Want You (feat. Coco)

 Conducta新曲。ビートがいわゆるUKGと比べると細くなってきている。グライムとも従来のUKGとも違う何かを探っているようだが、まだ暗中模索の途中という感じがする。

星街すいせい - Stellar Stellar

 星街すいせいさんのファーストアルバム一曲目のMV。天から降ってくるような下降旋律で歌われる「だって僕は星だから」の時点で完全に心を撃ち抜かれてしまう。星街すいせいさんは"彗星の如く現れたスターの原石"であるのだから、登場の仕方は天より降り立つ以外にあり得ず、ロジカルな説得力も備えている。

 しかし「だって僕は星だから」は本当にすごい。

 説明を一切せず、「僕は星」という一点は絶対に揺るがない芯として星街すいせいさんの中にある。それでいて「僕だって君と同じ 特別なんかじゃないから」とこちらにも手を差し伸べる。つまり「僕」が輝くようにあなたも輝いてほしいということであり、突き詰めればあなたも星だということになるだろう。

 これ単体で聴いても「COSMOS?」としかならないのだが、この楽曲の本当の真価はダンスフロアで発揮される。

「今宵 音楽はずっとずっと止まない」とあるように、「3時12分」と同じくこの楽曲はダンスフロアでプレイされることが恐らく想定されている。ダンスフロアはその場にいる全員が匿名化する空間であり、そこでは楽曲も同様である。フロアで楽曲がプレイされるとき、ミュージシャンやシンガーといった、その場を支配する個体、メッセージを発信するネームドの個体は存在しない。よって、楽曲のメッセージはシンガーや作曲者でなく、「その場の空気」、言い換えれば「フロアそのもの」が発信するものとなる。だからこそフロアで踊っている時、人はその場の支配者を多対一の形で崇めるのでなく、一対一で楽曲と対峙し、そのメッセージを真摯に受け止めることができるものと私は考える。そして、その一対一で楽曲と対峙する真摯さが集団で共有されていること、それこそがいわゆるダンスフロアの"魔法"であり、その魔法が充満する空間において、星街すいせいさんの発信するメッセージはフロアの外の日常を生きる力を与えてくれると思う。

Septet - John Carroll Kirby

 最近ふと聴き直していた時に、「これはちょっとまじめに対話をしないといけないな」と気がついたので改めて書く。

 最近のジャズシーンといえども元を辿ればジャズ、アンサンブルであって、基本的には楽器同士の対話が重視されているという予断があったのだが、このアルバムを聴いているとどうにもそうではない、構築的・ライヒ的な特性が強く出ているなと感じた。それはハウスミュージックにも通じるビルドアップ、要するに「抜き差し」をミュージシャンにやらせるということで、そこがいかにもビートミュージックシーン的で面白いなと思った。

 それから、ここで鳴っている音は映画音楽的でもある。どうも楽曲がそれ自体で独立していないというか、何らかに伴走することを前提とした耳馴染みの良さ、サッカリンさを敢えて美質として取り込んでいるような節があって、音楽シーンの再評価が何周かしている、その批評性そのものを味わうような作品だなと思った。

その他

 この人は人間というより「資本主義によって駆動される偶像」という概念に近い存在なのだなと思った。

読んだもの

suimoku1979.com

https://fantasybrade.tumblr.com/post/662485547056513024/%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%9C%E3%81%A8%E3%83%80%E3%82%AF%E3%82%BD%E3%82%92%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%81%97%E3%81%BE%E3%81%97%E3%81%9F
fantasybrade.tumblr.com