雑記

__blurry_のおぼえがき

11/19

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雑感

積み書(が)き

 日記に書きたいことが溜まっていくのに忙しさにかまけてTwitterに書き散らす日々が続き、気がつけば何一つとして更新できないまま二月半も経ってしまった。書きたかったのは以下。

  • 沖縄旅行に行ったこととそのスケジュール
  • イハナシの魔女をプレイしたこと

 イハナシの魔女の感想は残っていた。以下に供養する。

イハナシの魔女

 ネタバレを含む。
 沖縄旅行から帰ってきた後、何気なく読んでいたゲームレビューで「琉球」という単語が目に留まり、人に強く推されたのもあってプレイしてみたのだが、とにかく面白かった。文章は読みやすく、スムーズな進行の中にところどころ仕掛けてある伏線は後からきっちり回収され、キャラクターは一人ひとりが魅力的。プレイが終わってからもしばらくは作品世界から離れられなかった。
 何と言ってもヒロインがかわいい。リルゥが光に向ける初々しい好意と真っ直ぐな愛は終始こちらを魅了して離さないし、赤摘明はメタ発言を繰り返してプレイヤーと主人公を終始おちょくりつつも、芯には熱く眩しいものがあって、落差で感情を大きく揺さぶってくる。
 好きだったのはアカリ編とリルゥ編。初恋と失恋の一番おいしいところがぎゅっと詰まったストーリーだった。
 この作者最高だな……と思ったのは、リルゥが日の光を浴びられなくなったところ。病弱美少女と言えばアルビノアルビノと言えば光線過敏症!闇の中でしか暮らせない美少女との社会から隔絶された生活!エモ浸しのシチュエーションを、異空の褐色の魔女というこれまたド直球の属性にねじ込む作者の迷いのなさに強く心を打たれた。中学生の頃に入り浸っていた創作掲示板でのオリキャラ群を思い出す。大人のためのデラックス・お子様ランチ。YOASOBI。ポップパンク・リバイバル。ハイブロウな創作物からは得られない、抗しがたいエモ。そういうもの。
 この物語はハッピーエンドで終わるのだが、そこに至るまでの過程でリルゥがあまりに不憫な目に遭っていて、プレイ中は「こんなのを見せられたらハッピーエンドになった上で溺れるくらい幸せになってもらわないと困る……」と思っていた。ところがアフターストーリーを見てみたらずいぶんとあっさりと終わってしまい、今はこの復讐心にも似た感情の向け先を失って本編後のリルゥの生活を考えることで頭がいっぱいになっている。二次創作の初期衝動ってこういうものだったなと久しぶりに思い出した。
 記憶を飛ばしてもう一周やりたい。別に記憶を飛ばさなくてももう一周やりたいかもしれない。好きになったキャラクターに会えるならなんでもいい。

北の冬

 昨夜は雪が降っていたのだが、これまでとは違って昼になっても溶けずに残り、夜には路面の一部が凍り付き始めていた。ついに冬がやってきたということらしい。積雪に備えて役所に行く用事は全て済ませたし、米も当分困らない量は買い足してある。とりあえず冬の支度は大丈夫そう。
 雪の夜は空が褐色に明るみ、私のTwitterアイコンの背景のような色合いになる。寝る前にカーテンの隙間からぼんやりと眺めるこの景色が好きだったりする。

聴いたもの

Lechuga Zafiro - Desde los oídos de un sapo

 TraTraTraxからの新譜。ウルグアイのプロデューサーらしい。
 水の音や動物の鳴き声といったフィールドレコーディングの音色を取り入れ、Deconstructed Clubの音響的実験の成果をクラブミュージックへとフィードバックしたビートは、一般的な"ラテン"らしさから大きく離れた尖ったサウンドデザインでありながらも、アフロパーカッションや木琴を思わせる土着的な響きとリズムを持っている。レゲトンや情熱的なコード感といったクリシェオリエンタリズムを回避しつつ、新鮮な角度からラテンアメリカ特有の感覚を巧みに描き出したこの作品は、今年リリースされたラテンアメリカ関連の電子音楽の中でも特にユニークで、Chuquimamani-Condori『DJ E』などと並んでレゲトン以降のラテン音楽シーンの可能性を示唆しているように感じられた。

読んだもの

『STATUS AND CULTURE』を読み進めている。ずっと面白い。