できたこと
- ラジオ体操
- 買い物に出かける
- 炊き込みご飯を作る
- 皿を洗う
雑感
今日
やたらと体調が悪く午前中はひたすらにぐだぐだしていた。そういう日もある。
このところ災害的事象があって管理職が全員凄まじく忙しそうにしており、どうも声をかけるのに気が引けていたのだが、このままでは永遠に何もわからんまま二年目になってしまうと恐ろしくなったので相談に行った。すると丁寧に教えてくれた上、向こうも向こうで新人に目をかけてあげられないことを申し訳なく思ってくれていることがわかり、やはり声はかけるものだなと思った。行動コストこそ高いものの、そうでもしなければ得られないものというのはある。私が6年クラブに通っても知り合いはDJと店員で合わせて4人しか増えていないように。フロアでは他人と口をきく余裕がないし、休憩スペースでは寝ているし、たまに話すことはあっても、そもそも私は会話が下手なので、詰んでいるといえばそうなのだが……。コミュニケーション能力のなさを行動力だけで補ってきた人生。
良いツイート
— フォッ毛 (@Focke_3) 2022年1月31日
一周してそのまま使いになるのはなんとなく熱い。残りはめんどくさいのでなし。
聴いたもの
La Monte Young, Marian Zazeela - The Well-Tuned Piano in the Magenta Lights “87 V 10 6:43:00 PM — 87 V 11 1:07:45 AM NYC”
アメリカの現代音楽家La Monte Youngの(おそらく)代表作。私はこの人の作品を知らないので何とも言えない。
純正律に調律されたピアノによる和音ともメロディともつかない旋律が、始まりも終わりも展開も判然とせず延々と演奏され続ける……という、現代音楽というか実験音楽というか、ジャンルによる形容が難しい作品。これが何と6時間半も続く。6時間半もあるので当然集中など持つわけもないし、何となく同じようなムードの音がずっと続いているので、フレーズなど全く覚えられない/覚える気にもならないのだが、これが面白いのは「似たような音が展開もなく長時間鳴り続けている」という特徴である。
集中して聴取することで、その和音の妙とピアノという楽器の粒立った音が乱反射するような感覚を楽しむこともできるが、逆に聞き流していても純正律の微妙な不協和さが、硬質かついびつでありながらもどこか心地よい。これはBrian Enoが提唱したアンビエント・ミュージックの概念と綺麗に一致する。さらにタイトルの"Magenta Lights"というイメージも、この楽曲をある種のムードとして理解することを一層助長する。もっと深く聴き込むことで構造的な理解が得られるということもあろうが、私にとってはTim HeckerのVirginsやDuane PitreのOmniscient Voicesへの序章であり、心地のいい環境音楽である。
EMAの神っぽいな。ぶっ壊れ音源。楽曲のまだスポットライトが当たっていない一面に光を当て、自分の個性的表現と一緒にリスナーに提示する、という点においてこの人は卓越した"歌い手"だと思う。
星街すいせいさんのロウワー。ツイートで書いたので引用する。
hsmcさんのロウワー、インストがオリジナルじゃなかったのであんまり期待してなかったんだけど、オリジナルよりも低域がずっしりしててリミックスとして解釈できるくらいの絶妙な塩梅だし、そのアレンジがhsmcさんの芯があるシリアスな歌唱に完璧にマッチしてて最高だった。
— 栞にフィットする角 (@__Blurry_) February 1, 2022
クラブミュージックのマスタリングに寄せた低域寄りでシリアスなロウワー、過程はどうあれhsmcさんの世界観として完全に正解なのよな。本当に嬉しい。
— 栞にフィットする角 (@__Blurry_) February 1, 2022
原曲は軽く性急で賑やかなエレクトロスウィング的サウンドデザインなんだけど、hsmcさんのバージョンだと完全にハウスなのよな。本人がそこまでディレクションしたかは定かじゃないけど、結果としてはかなり良い方向に転んだと思う。
— 栞にフィットする角 (@__Blurry_) February 1, 2022
基本的に歌ってみた音源でオリジナルでないバックトラックを使うことにはあまり良い気がしないのだが(というか赤ティンなる人物の作るバックトラックが粗末すぎる……)、今回に限っては大成功だった。ぬゆりは「フラジール」などの時代は低音が強く鳴っているパワフルでウェットなサウンドを指向していたのだが、いつの間にかずとまよのようなローを切ったさらっとしたサウンドに切り替えていたものらしい。正直そういう音作りが受け付けないので(私はもともとコントラバス/エレキベースのプレイヤーである)、星街すいせいさんのディレクションかは不明にしても、"Still Stellar Stellar"の世界観に通じる低域が豊かな四つ打ちサウンドとして楽曲を"リミックス"した上で歌ってくれたのが本当に嬉しい。