雑記

__blurry_のおぼえがき

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できたこと

  • 早起き
  • ラジオ体操
  • ランニング
  • 付箋を買う

雑感

付箋

 欲しいと思ったので買った。大・中・小・細の四種類がまとまっているやつで、一番大きい付箋を一枚机に貼り付けておき、日記のネタや聴いた音楽、やりたいことなどを書き留めておく。研究室でよくやるようにホワイトボードを買ってきて、そこにタスクを書いた付箋を貼り付けてもいい。自分なりのやり方を見つけて、そこに手ごたえを感じられた瞬間は楽しい。

視覚

 ASMR配信を聴こうと思って目を閉じたところ、一気にいろんな考えが頭に沸き上がってきたのでびっくりした。視覚に使っていた処理のリソースが解放されたからだろうか。クラブで踊っている時間のように、たまには視覚をシャットアウトする時間を作るのも良さそうだなと思った。ASMR配信自体は全然頭に入ってこなかったが……。

金銭と選択とコミット

 Kindle Unlimitedを解約した。表面的な理由はまず登録した本をほとんど読んでいなかったからであるが、もっと深いところで言えば信条の変化が大きい。

 この頃は「自分の選択が社会・世界に対して確かな影響力を持っている」という感覚が強まってきている。これは涼宮ハルヒ的な全能感の話をしているのではなくて、例えば私の一票が選挙の結果に影響していることを疑いの余地なく信じられる、というレベルでの感覚である。「悟りは信念ではなく事実」という文を以前読んだが、それに近い。

そもそも悟りは信念ではなく事実です。そのため一度気付いた以上、その気付きは不可逆であり、また何かによってテストされる必要も、誰かによって認められる必要もありません。

room.commmon.jp

 自分の一挙手一投足が世界に間違いなく影響を及ぼし、私の選択に応じた方向に軌道を変えるのであれば、そこには大なり小なり責任が生じるし、そういう責任感を持って日々の選択をすることが求められる。

 ここには二つの見方がある。まずひとつには、自分の確信に基づいた選択により、世界をよりよい方向に向けることができるという考え方である。無印良品のプロダクトを避けることによって、新疆ウイグルにおける強制労働に対する意思表明とすることができる(これに関しては、どのアパレルから買っても新疆綿は避けられないという話もあるし、確証があるわけでもないが……)。あるいは、サブスクを使わず、気に入った作品は言い値で買うことで、好ましいアーティストが確実に収入を得られる世界に近付けることができる。これは上述したVTuberのメンバーシップに加入することも含まれる。YouTube Premiumに加入しているので広告収入には一切寄与していないし。

 もうひとつは、そのようにして確信に基づく選択を行うことで、対象に強くコミットできるという考え方である。実際的な考え方としてはこちらの方が大きい。
 この世界には無料のコンテンツが多すぎる。YouTubeライブストリーミング、テレビの地上波放送(NHKはこの限りではない)、等々。サブスクリプションサービスにしても、少額の課金に対して与えられる選択肢はあまりに多く、私の手にはあまる。
 そうして目の前に山積したコンテンツの中から、今日はこれをとただ一つを選び取らなければならないのだが、私はその選択という行為だけで疲れてしまう。あれも面白そう、これも面白そうと目移りしてしまうし、何かを鑑賞しはじめても、他のコンテンツが気になって途中でやめてしまったりする。だからその無限とも思える選択肢を常に提示されるのが億劫で、そのサブスクサービス自体を利用しなくなる。トータルでのエクスペリエンスはせいぜいが±0というところである。
 そこで、選択を行う根拠に「私は他でもないこれを買った」という軸が導入される。金銭を対価にひとつのコンテンツを入手することで、排他的にコンテンツと向き合う根拠が生まれる。いい作品はこの世にたくさんあるだろうが今日はそっちには手をつけない、なぜなら私はそれを買っていないから、という寸法である。
 逆に、これは"ぬるい"コンテンツから身を遠ざける助けにもなる。私には買ったまま放置されているコンテンツがいくつもある。それを差し置いてでも鑑賞したいだろうか?金銭を出して買った期待度の高い作品よりも、無料で刺激の少ないであろう作品が世に広まる世界であってほしいだろうか?こうした問いを胸にとどめておくことで、要するにYouTubeザッピングで時間を溶かさずに済む。YouTubeザッピングの危険性については逆噴射総一郎先生がしばしば言及するところである。

おまえは真のパルプ小説を書きたいと思ったことがあるか? あるはずだ。だが誰も教えてくれず、どうやればいいのか解らなかった。おまえはSIRIに聞いてインターネットで調べようとしているうちにYOUTUBEにたどり着き、全然関係ない動画のザッピングをし始めた。気がつくといつしかスマッホの予測変換に飼い慣らされ、キ=タイプすらもろくにできなくなって酒やベイブに溺れ、男本来の生き方を何もかも忘れて・・・・・自分の頭で考えることすらも・・・・・やめてしまった。

diehardtales.com

 この世にはコンテンツが多すぎる。一つを選択することにより、物凄い数の作品鑑賞の可能性を切り捨てなければならない。そういう世界でしゃきっとしていくために、私は金銭という軸を選んだが、人によってはカジュアルに「その時の気分」で選べるのだろう。そう思うと自分の不器用さが残念ではある。

余談:『機龍警察 白骨街道』で、日本のミャンマーへのODAが現地ではロヒンギャのジェノサイドに使われているという記述があり、ただ納税するだけでジェノサイドに加担してしまう現実があるのだな……とやるせない気持ちになった。

良いツイート

聴いたもの

Amaro Freitas - Sankofa

 ブラジルのジャズトリオによるアルバム。トリオジャズというとBill Evans Trioのような自由なリズムのインタープレイを想像してしまうが、このアルバムはリズムへのこだわりが強く、複雑で豊かなリズムを随所に盛り込みながらもしっかりとグルーヴしているところが良い。ブラジリアンジャズということでスピリチュアリティはもちろんのこと、Keith Jarrettのような主観的なリリシズムが感じられるところも好き。以下のnoteに詳しい。

note.com

Conducta - RA Podcast

jp.ra.co

 Kiwi Boostや新曲を聴いたのでこちらも聴いた。やっぱりConductaのミックスはこれが一番良いように思う。他のミックスは尺が足りないということだろうか。

Jazztronik - Cannibal Rock

 野崎良太なる人物による流動的なプロジェクトJazztronikの2005年作。Amazonで600円ちょっとで売られているのをマシュマロで教えてもらったので即座に購入した。
 ジャケットの色合いから想像される通り、全体的にラテンのフレーバーが強く、ラテンハウスではあるもののシンコペーションのリズムでは取れない。とにかくめちゃくちゃに身体を動かしたくなる。表題曲は知っていたが、他の楽曲も充実した良いアルバム。

【子守唄ASMR】眠たい君へ送るよ○ /softly song Japanese【ホロライブ/猫又おかゆ

 猫又おかゆさんの子守唄ASMR。タイトルからねんねころりや……といったものを想像していたのだが、実際はバイノーラルマイクを使ったウィスパーボイスのアカペラ歌枠だった。
 アカペラ歌唱であり、子守唄ということもあって、楽曲の正確なテンポを守ることは意識せずに歌っていたのだが、猫又おかゆさんの声質と歌唱力によってすごい説得力が生まれていた。Thelonius Monkのプレイがそうであるように、そこに確信があるのならば、楽曲は自由にテンポを崩してもいいのだ……という蒙を啓かれた配信でもあった。

読んだもの

news.yahoo.co.jp

www.businessinsider.jp

www.businessinsider.jp

 全体を通じて物凄い熱量に貫かれた良い論文だった。なぜクリスマスやバレンタイン、「男」などの概念がaikoのラブソングには登場しないかについての議論が白眉。社会に生きているからといって、社会の物差しやイベントを二者の間に持ち込む必然性はない、構築的でカジュアルな恋愛をするのでなく、自分のアイデンティティが激しく揺さぶられるような、世界に「あたし」と「あなた」しかいない恋愛を……というのは本当にそうだなと思った。

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comic-days.com

www.afpbb.com