雑記

__blurry_のおぼえがき

8/2

できたこと

  • ランニング
  • 大学のテキストを処分
  • 洗濯
  • 行きたかったカフェに行く

雑感

テキストの処分

 大学生の頃に使っていたテキストをすべて売り払った。山のようにあって、一冊数千円はくだらないものばかりだったのに、売ってみれば三千円にもならなかった。
 売るときに強い喪失感があった。書物は自分の一部だというが、それを身体から引き剥がしてしまうこと、さらには値打ちを、買った時の10分の1にも満たない値打ちをつけてしまう・値打ちがついてしまうことへの痛みだったのだと思う。私はもう大学生ではない。思い出すような日々でもないが、その日々はもう戻ってこない。

カフェに行く

www.fashion-press.net

 カフェコムサに行ってきた。この花のようなケーキが食べたくて行ったのだが、いざ行ってみたらピース売りで、1ピース注文したらこの円の1/16くらいの細いやつが出てきた。これをホールで買おうとしたら五桁を出すことになるが、いつか食べてみたい。友達を連れて行きたい。こういうお店に誘える友人もいないので、一生私はちんまりしたケーキしか注文できないだろうが……。
 この店では「1984年に生まれて」「よふかしのうた」8巻、「作りたい女と食べたい女」を読み終わった。以下ちょっとだけそれぞれの所感。

1984年に生まれて』

 やっと読み終えた。3か月くらいかかっていたような気がする。モラトリアムの悩み真っ只中にある主人公軽雲が、就職・結婚した同期との交流、就職と社会人生活の失敗などを通じて人間的に成長していく小説で、とても面白く読んだ。こういう小説を称して「教養小説」と言うらしい。

教養小説(きょうようしょうせつ、 ドイツ語: Bildungsroman)とは、主人公がさまざまな体験を通して内面的に成長していく過程を描く小説のこと。ドイツ語のBildungsroman(ビルドゥングスロマーン)の訳語で、自己形成小説[1]、成長小説とも訳される[2]。 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%95%99%E9%A4%8A%E5%B0%8F%E8%AA%AC

 人間的成長を果たした主人公が自分なりの幸福と真理探究を目指して日々を生きていくところで話が終わる……と思いきや、思いがけない結末が待ち受けている。というか本当に思いがけなさすぎたので今でも戸惑っているのだが、SF小説の一面が出たということだろうか……。
 ともあれ、中国のディストピア性が『1984年』を下敷きに書かれるのはなるほどという気持ちになる。オーウェルの方を読み直してからまた読みたい。

『作りたい女と食べたい女』

https://twitter.com/_Blurry/status/1422067976530915328?s=20

 私もたくさん作って人と一緒に食べたいし大きなケーキを一緒に頼んで残りは翌朝食べるような祝祭がしたいよ。(後半は作中には存在しません)個人的には「食欲が強い人は性欲も強い」みたいな言説を安易に持ち込まずに純粋に食の喜びを描いているのが嬉しい。というか本当に食欲と性欲に正の相関なんてあるんだろうか。信頼できるソースをご存じの方は教えてください。

性本能ほど理性のコントロール下に置きにくい欲望はないようで、人間の性的欲求を脳レベルで解析してみるとおもしろいことがわかります。脳で性欲をつかさどっているのは間脳にある視床下部、その中の第一性欲中枢と第二性欲中枢と呼ばれる2つの器官です。

第一性欲中枢はセックスを欲する機能を受け持ち、第二性欲中枢はセックスを行うための機能を担当しているといわれています。

このうち第一性欲中枢については、その大きさは男性が女性のほぼ2倍あるのです。このことから「男は女の2倍性欲が強い」と指摘する人もいますが、みなさんはどう思われるでしょう。大いに納得する人もいれば、首をかしげる人もいるかもしれません。2倍かどうかは別にしても、一般に男性のほうが女性より性への欲求も期待も大きい傾向にあるのは事実のようです。

また、セックスを行う機能を受け持つ第二性欲中枢についてですが、その場所は男性の場合、摂食中枢(食欲をうながす神経細胞)のそばにあるのに対して、女性のそれは満腹中枢(食欲を抑える神経細胞)の近くにあります。これも、とてもおもしろい男と女のちがいです。

つまり、男は空腹のときに〝欲情〟しやすいのです。「食べたい」ときは「したいとき」でもあって、男は食も性も一緒くたになっている側面がある。

それに対して、女性はお腹が満たされて精神的にも落ち着いたときにセックスに意識が向く〝優雅な〟傾向があると考えられます。どっちにしても食欲と性欲は非常に近い関係にあるのです。

ehope-med.jp

 空腹・満腹状態と性欲の高まりの相関はあるらしい。欲求の強さという話はどこから来るのだろう。それなら睡眠欲も相当に強いということにはならないだろうか。性欲が強い人は睡眠欲が強いというのはだいぶ滑稽な属性になる気がする。

『よふかしのうた』8巻

 もうほとんど百合の話しかしていない。情緒不安定でコミュニケーションが取れず異様に背の高いメルヘンチックな女が出てきて、やりたい放題だな……と面白い気分になった。新しく登場した目代さんも最高の女で続きが楽しみ。

 やはり人間はいち個体であって、自分の不遇や悲しみをいちいち相対化して痛みをごまかす真似はしない方がいい……と思った。みっともなく泣き喚いた方が結果的には健康にいい。

友人と「先輩」

 私は友達が少なく、悩みを抱えていた時も打ち明ける相手がいなくて結局一人で解決してきた……と思っていたのだが、よくよく考えたら全然そんなことはなかった。友達が少ないのは本当にしても。
 私が「先輩」と呼んでいるインターネットの相互がいる。あらゆる辞書的意味において先輩だったことはないが「先輩」と呼んでいる。私が高校1~2年のときからの付き合いなので、そろそろ10年近い関係になる。
 高校生の頃の私はそれはもう情緒不安定で愚かで、今となればとても思い出したくないエピソードばかりなのだが、先輩は私が荒れるたびにとても優しく声をかけてくれていた。当時の私がそれを聞き入れるだけの素直さを持っていなかったことは悔やまれるが、自分を見てくれている人がいた、心を砕いてくれる人がいた……という事実は、自分の生きてきた過去を仄々と暖める遠い灯りとしてある。
 きっと先輩はこのブログを読んでいないだろうが、せめてこの場には記しておきたい。ありがとう。先輩がいてくれたおかげで私はなんとか生きられているし、自分の人生を受け入れられるようになりました。

良いツイート

聴いたもの

Nu Genea - arechià (with Célia Kameni)

 ラテン調のファンクチューン。ドラムの隙間を縫うようにカウベルかウッドブロックかの音がポカポカ鳴るのが気持ちいい。ラテン系の音楽はパーカッションの導入で立体的なグルーヴを生み出しており、それがたいへん気持ちいい。
 ここからしばらくは買った音源の消化期間に入る。Vの歌動画ばかりになるかもしれない。

読んだもの

news.livedoor.com