雑記

__blurry_のおぼえがき

10/8

できたこと

  • 早起き
  • ラジオ体操
  • ランニング

雑感

華金

 金曜日である。今の私にとって金曜日とは「10時半に寝なくても良い日」でしかないが、それでもなんとなくめでたく、スーパーにおやつを買いに行ったりした。早く金曜日にパーティーが催されて朝まで無限に踊り続けられる日々に戻ってほしい。

仕事

 ついに具体的な仕事をアサインされた。これまではマシンのセットアップとかを漠然とやっていればよかったのだが、そういう時期はもう終わりらしい。正直なところめんどくさく、自分の行動の節々にもそういう内面が滲み出てしまっているような気がする。これから大丈夫だろうか。

 とはいえ、あまり不安には思っていない。そこそこにはできる気がする。その上を目指すとなるとどうなるか分からないが、60点くらいは取れるだろう。取れなければ取れないなりにやっていく他にない。

良いツイート

 アイドルがVのオタクをやっているの、本当に生々しく10代なのだな……という感がある。

聴いたもの

 今日はYouTube音源を消化したり。

Gottz & MUD - Slangin'

 TLの人のツイートから。完全に「聴きたかったトラップ」そのもので嬉しい。トラックの不気味なシンセと笛が気持ちよくなる完全にツボを押さえている。

Itsuki Miyamura - Nemesis feat. NICO, 龍ヶ崎リン & 朧家ブランコ

 これは是非上の曲と並べて書きたい。こちらの笛にはエキゾチックさはないし、楽曲としてももっとフロア寄りだが、治安の悪いトラップの一類型をばっちり極めたものが出力されていてかっこいい。一つの美学が適切に削り出された楽曲には突き抜けた爽快感がある。龍ヶ崎リンさんのラップが好き。「猪 鹿 蝶 ひらひらと」からの感情の盛り上がりがすごい。

dj honda × ill-bosstino - COME TRUE / A.S.A.P.

 BOSSとdj hondaのアルバムから先行公開曲。語りかけるようでありながらビートにかっちりハマり、凄まじく硬い韻を踏んでいるBOSSのラップが、センチメンタルなトラックに良く合っている。

一日1センチずつ進む COME TRUE COME TRUE

は明らかに"Ill-Beatnik"の

例えばな、1日1cmずつ進む、5日で5,1年で365
キャリアは5年で18m25もの スコアを叩き出すことができるっていう寸法だよ

 の引用であるが、その先にdj hondaとタッグを組んでアルバムを一枚出す、24周年を迎える、若いときに吐いた言葉の清算を行うなどという達成があるということだろう。かっこいい。

 翻って"A.S.A.P."の方はトラックに90's NYの煙たい雰囲気があり、フックの使い方もそれを意識しているように感じられる。具体的に言えばプリモ。

sekai - シャンティ

 sekaiさんの新カバー。聴けばわかる通り"DOGMA"や"MAFIA"のwotakuの楽曲。同情するふりで闇の世界に引きずり込む語り手の妖しく中性的な雰囲気と声質がとてもマッチしている。

DECO*27 - モザイクロール (Reloaded) feat.初音ミク

 DECO*27による過去楽曲のリメイク。動画冒頭に"RELOADED PROJECT"とあるのでシリーズものと思われる。

 びっくりするくらい何も良くなかった。イントロのフィルターがなくなったおかげでメインリフに入った時の霧が晴れたような爽快感は失われ、メインリフにしてもギターにディレイをかけなくなったせいか、ただ平べったく音が並んでいるように聴こえる。ただバンドサウンドを電子音に、ぼんやりしていた音をハイファイに置き換えてしまったために、楽曲に魅力を与えていたある種の質感がここでは全てそぎ落とされている。

 そうでなくともAメロからの音のバランスが良くない。ギターの音が妙にソリッドなせいで、同じくマットな四つ打ちのドラムと全然噛み合っていない。そのため妙にアンサンブルが細く聴こえ、初音ミクの電子的な歌声を乗せる土台として全く機能していない。

 本当に褒めるところが全くなかった。誰向けのプロジェクトなんだろうか。

Conducta - Want You (feat. Coco)

 Conducta新曲。ビートがいわゆるUKGと比べると細くなってきている。グライムとも従来のUKGとも違う何かを探っているようだが、まだ暗中模索の途中という感じがする。

星街すいせい - Stellar Stellar

 星街すいせいさんのファーストアルバム一曲目のMV。天から降ってくるような下降旋律で歌われる「だって僕は星だから」の時点で完全に心を撃ち抜かれてしまう。星街すいせいさんは"彗星の如く現れたスターの原石"であるのだから、登場の仕方は天より降り立つ以外にあり得ず、ロジカルな説得力も備えている。

 しかし「だって僕は星だから」は本当にすごい。

 説明を一切せず、「僕は星」という一点は絶対に揺るがない芯として星街すいせいさんの中にある。それでいて「僕だって君と同じ 特別なんかじゃないから」とこちらにも手を差し伸べる。つまり「僕」が輝くようにあなたも輝いてほしいということであり、突き詰めればあなたも星だということになるだろう。

 これ単体で聴いても「COSMOS?」としかならないのだが、この楽曲の本当の真価はダンスフロアで発揮される。

「今宵 音楽はずっとずっと止まない」とあるように、「3時12分」と同じくこの楽曲はダンスフロアでプレイされることが恐らく想定されている。ダンスフロアはその場にいる全員が匿名化する空間であり、そこでは楽曲も同様である。フロアで楽曲がプレイされるとき、ミュージシャンやシンガーといった、その場を支配する個体、メッセージを発信するネームドの個体は存在しない。よって、楽曲のメッセージはシンガーや作曲者でなく、「その場の空気」、言い換えれば「フロアそのもの」が発信するものとなる。だからこそフロアで踊っている時、人はその場の支配者を多対一の形で崇めるのでなく、一対一で楽曲と対峙し、そのメッセージを真摯に受け止めることができるものと私は考える。そして、その一対一で楽曲と対峙する真摯さが集団で共有されていること、それこそがいわゆるダンスフロアの"魔法"であり、その魔法が充満する空間において、星街すいせいさんの発信するメッセージはフロアの外の日常を生きる力を与えてくれると思う。

Septet - John Carroll Kirby

 最近ふと聴き直していた時に、「これはちょっとまじめに対話をしないといけないな」と気がついたので改めて書く。

 最近のジャズシーンといえども元を辿ればジャズ、アンサンブルであって、基本的には楽器同士の対話が重視されているという予断があったのだが、このアルバムを聴いているとどうにもそうではない、構築的・ライヒ的な特性が強く出ているなと感じた。それはハウスミュージックにも通じるビルドアップ、要するに「抜き差し」をミュージシャンにやらせるということで、そこがいかにもビートミュージックシーン的で面白いなと思った。

 それから、ここで鳴っている音は映画音楽的でもある。どうも楽曲がそれ自体で独立していないというか、何らかに伴走することを前提とした耳馴染みの良さ、サッカリンさを敢えて美質として取り込んでいるような節があって、音楽シーンの再評価が何周かしている、その批評性そのものを味わうような作品だなと思った。

その他

 この人は人間というより「資本主義によって駆動される偶像」という概念に近い存在なのだなと思った。

読んだもの

suimoku1979.com

https://fantasybrade.tumblr.com/post/662485547056513024/%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%9C%E3%81%A8%E3%83%80%E3%82%AF%E3%82%BD%E3%82%92%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%81%97%E3%81%BE%E3%81%97%E3%81%9F
fantasybrade.tumblr.com

10/7

できたこと

  • 早起き
  • ラジオ体操
  • ランニング
  • 管理会社に回線工事の確認

雑感

今日の乱闘

 勝つでも負けるでもなく同じ戦闘力帯をさまよう。ソラが発売されたからといって強くなるわけでも楽しくなるわけでもない。ただひたすらに勝ったり負けたり。毎日やってれば半年後にはほんのちょっとだけ強くなっている、そういう成長の仕方しかありえないゲームであるから。

良さが分からない

 「良さが分からない」という言葉があまり好きではない。大体の場合において「こんなものを作っている人間の気が知れない」という軽蔑的な文脈で使われているからだ。それは「好みではない」と言えばいいのであって、「良さが分からない」を使うのはもっと自分の知的敗北を悟った場合であってほしいと思う。

 日常会話上、あるいはタイムラインに登場する嗜好物や趣味が本当に理解不能なことは少ない。だいたいのことにはそれなりの美質を見出すことができ、あとはそれを好むか好まないかの二択でしかないと私は考える。できなければできるようにもっと掘り下げてみればいいと思う。結果好むこともあれば、そうでないこともあるだろうけれど。

 シェリン・バーガンディさんの初期の配信で性癖の話になった際、コメントである特殊性癖の名前が出てきたのを拾って「分かりますよ」と答えたところ、シェリンさんが特殊性癖持ちの変態だと一方的に決めつけられ、「理解できるというだけですよ」と返していたのを思い出してこういう気持ちになった。別に良さが分かることは好むこととイコールではない。分かるからこそ好まないという場合だってある。

余談:「良さが分かるゆえに、私は確信をもってこれを好まない」というアルバムを見つけることがあり、以下がそれ。

 どちらも傑作だと分かりながら、私はこういう音を聴かない。エモというテイストが本当に肌に合わない。

大沖先生

 このツイートをした2時間後に返答らしきツイートがpostされていた。以下。

 狂っているのは確かだなと思った。

良いツイート

 何?

聴いたもの

Michael Jackson - Dangerous

 オーケストラ・ヒット(この表記が一番しっくりくる)がTLでちょっとだけ話題になっており、ここ数日ほどそういう音を無意識的に探してしまっていたのだが、以下の動画を見た際に「マイケルがいるじゃん」と気がつき、久々にラックから引っ張り出してきた。



 このアルバムといえばまあ何よりも"Heal The World"と"Black Or White"であろうが、今改めて聴くと"Jam"から"Black Or White"まで、頭八曲の隙のなさに驚く。いわゆるニュー・ジャック・スイングと呼ばれる音らしい(私は全く知らない)。

 ハイライトは"Jam"、"Why You Wanna Trip On Me"、"Black Or White"、"Dangerous"。特に最後の表題曲はリバーブ強めのドラムサウンドとオーケストラ・ヒットが緊張感を生む7分の傑作。こんなにかっこいいアルバムだとは気がつかなかった。

 ちなみに"Can't Let Her Get Away"で挿入されている鋭い音はオーケストラ・ヒットではなくBoogie Down Production "South Bronx"のホーンのサンプリング。似ているようで確実に異なる音。

The Reflex - The Reflex [73 Tracks Bumper Pack]

 57曲目~最後まで。やっと全部聴き終えた。とはいえ63曲目以降はここまでのトラックの別バージョン(インスト・パーカスオンリー)がほとんどだったのであんまりまじめに聴いていない。知っていた曲は以下。

 マイケルはこれ以外にも"Burn The Disco Out"があったが、これは私は知らなかった。Off The Wallに入っている曲ばかり好きになっているので、どこかで音源を買おうと思う。

読んだもの

www.moguravr.com

gigazine.net

kasasora.hatenablog.com

sites.google.com

10/6

できたこと

  • 早起き
  • ラジオ体操
  • ランニング

雑感

生活

 今日も出社。昨日は睡眠時間が五時間を切っていて、今日も案の定死ぬほど眠かった。そしてそんな日に限って長い長いダウンロードをやることになり、船を漕がないようにするのに大変だった。というかもう全然ダメだったのでヘッドホンでASMRを聴いていた。職場で何をしているんだという気持ちもあるが、ロックやハウスでは音漏れが怖い、アンビエントでは絶対に寝る……となると、聴けるものが人間のソフトな日本語しかなく、排他的にそうなる。Vの配信を落として聴くという手もありそうだが、それならASMRを聴いてるのとたいして変わらない気もする。

参戦

 夜更かしした原因はもちろん、スマブラ最後のファイター発表配信。私個人としては誰が来てもよかったのだが、「大乱闘スマッシュブラザーズ」という一つのタイトルの最後のお祭りをこの目で見届けておきたかった、という気持ちが強かった。

 しかしそれでも、ソラの配信はやっぱりとても熱い。スマブラの魅力は、無数のゲームタイトルから集まった魅力的なキャラクターたちが勝利を争うというオールスター感であり、ソラの参戦は後にも先にもこのゲーム以外では絶対にできない偉業だった。そういう点で任天堂はその期待に応え、スマブラというタイトルにしか出来ないことを成し遂げてくれた。 #ThankYouSakurai !

 とはいえ、たぶん私は使わないと思う。今は自分の持ちキャラで強くなりたいから。とりあえず買うだけは買う。持ちキャラどっちかをVIPに入れてからまた触ってみようと思う。

音楽に詳しい

 いろんな人が「音楽に詳しくなりたい」とか「分析的に音楽を聴けるようになりたい」と口にしているのをよく見る。どうぞ詳しくなればよろしいと思う。

 ではどうやって?というのが本題である。音楽を分析的に聴くには、当然ながら複数の音色の纏まりを一つ一つに分解していく能力が必要となる。では一つの音色AをAであると同定するにはどんな訓練をすればいいのか?「ベースの音が分からない」と言う人にどんな説明が可能だろうか?ベースならまだいいとしても、サックスではどうだろうか。トロンボーンでは?

 ジャンルやリズムについても同様である。ジャンルレス、ハイコンテクスト化が進む時代において、「入門盤」という概念は存在するだろうか。それともやはり、原理が原理として確立された70~90年代の古い音源に頼らざるを得ないのだろうか。

 とはいえ、詳しくなる人は勝手に詳しくなっていくのが音楽オタク圏の特徴でもある。好きな音楽を聴き漁っているうちにいつのまにか自分の中に体系が出来上がっていた、以外の方法はほとんどありえないだろう。けっきょくは「音楽に詳しくなる方法」など存在せず、"微分した値が常に正"であるなら、聴き続けているうちにいつのまにか"音楽に詳しく"なってしまっているものなのかもしれない。

room.commmon.jp

余談:「ここにお前の知らない面白い音楽があるぞ」という布教は常に待っている。好きに投げてくれたら嬉しい。それを好きになるという保証はないものの、少なくともちゃんと聴きはする。

一日二時間のダンス

 出社日はランニングを終えてお風呂に入るともう七時半~八時になっている。十時半就寝を目標にスケジューリングしているので、出社日の私の自由時間は実質的に二時間しかない。飲まなきゃやってられない……と言いたいところだが、私は酒に酔う趣味がないので、その時間を日記を書きつつ音楽で踊ることに充てている。踊らなければやっていられない。

余談:踊らにゃ損ですという和田アキ子の言は正しいが、楽曲の方から直截的に代弁されるとなんかむかつく……という気持ちもある。この曲はトラックこそニューウェーブディスコっぽくて味があるのに本当に歌詞が厳しい。ミラーボールが回っているような空間で"存在証明"をする人間などいないし(暗くて誰も見えないので)、それは百歩譲っても「手を鳴らして Clap your hands」って何だ?

良いツイート

 『ブックスマート』の監督の新作かつエンパワメント作品という以外は正直だいぶ厳しいが、90年代の音楽育ちなので観るだけは観たい。

聴いたもの

The Reflex - The Reflex [73 Tracks Bumper Pack]

40~56トラック目まで。知ってる曲は以下。

  • Talking Heads "Burning Down The House"
  • Billy Cobham "Stratus" (Massive Attack "Safe From Harm"のサンプル元。はじめて曲名を知った)
  • Herbie Hancock "Rock It"
  • Eagles "Life In The Fast Lane"
  • Deep Purple "Hush" (ただしこれはClaus Gamborgなる人物のカバー。サイケで良い)
  • The Stooges "I Wanna Be A Dog"

 ほとんどいい曲なので当たり前ではあるが、知らない曲にもいいエディットがたくさんあった。全然飽きない。

Wilson Pickett - Get Me Back On Time, Engine Number 9(Pt. 1 & Pt. 2)

 The Reflexのエディットが良かったので原曲も。JBの唱法を引きずった泥臭いファンク。やっぱりこういう音が好き。

読んだもの

女の園の星」の二巻を読み進めた。電車の中で笑顔になってしまい、マスクをしていなければ即死だった。

note.com

news.yahoo.co.jp

news.yahoo.co.jp

 末法

10/5

できたこと

  • 早起き
  • ラジオ体操

雑感

生活

 昨日なぜか全く眠れず、けっきょく寝付いたのは零時半を過ぎた頃だったのだが、「どうせ朝寝(六時半までに朝の用意を終わらせて七時過ぎまで机に突っ伏して寝ること)するしいいか……」と目覚ましの時間はいつも通り五時半に設定していたため、当然の帰結として睡眠が五時間を切った。さすがにこれが30分の朝寝でどうにかなるはずもなく、出社前から頭痛と倦怠感でしんどかったので、先日の誓いも虚しくエナジードリンクの力に頼ってしまった。敗北感がある。
 午前中はなんとか乗り切れたのだが、問題は午後だった。昼食で烏龍茶を一本飲んだのが災いし、カフェイン中毒らしい気分の悪さが出た。そして当然のようにカフェインが切れて強烈な眠気がやってくる。タイミング悪く、私のPCが長時間のアップデートに入ってしまい、終わるまでの一時間を手持ち無沙汰で耐えなければならない。今日はかなり危なかった。途中で一度意識を手放しかけたのだが、オフィスチェアの背もたれのリクライニングを最大にしていたおかげで身体が思いっきり後ろに倒れ込み、おかげでびっくりして目が覚めた。引っ越してアーロンチェアを買ったら寝落ちしないように常にリクライニングは最大にしようと思う。

 余談:眠気は体温の低下とともにやってくるので、暑くて眠れないと思ったらまず冷たい水を飲み、それでも眠れなければ保冷剤を脇や首、太ももなど太い血管が走行している箇所に当てるとすぐに眠気がやってくる。少なくとも暑さの不快感は消失する。昨日はそれをさぼって目薬をさしたり布団を蹴とばしたりと横着していたのが良くなかった。

ホロライブEN二期生

 切り抜きにハマっている。

 オーロ・クロニーさんが好き。とても声が良くほとんど合成音声に聞こえるのだが、その淡々とした口調のままボケたり寸劇を始めたりする。

他の人にはあまり関心がなかったのだが、このムメイさんを見て笑いすぎて息ができなくなった。ホロライブEN二期生は一期生に劣らず面白い人の集まりらしい。

 「キツネの鳴き真似」とかいう難題を振るクロニーさん、"What Does The Fox Say?"を振るベールズさん、即座にハイテンションで返すカリオペさん、そこに乗っかるグラさんととてもテンポのいい一幕。おそらく英語圏にキツネの鳴き声の擬音はない(だからカリオペさんは「コンコン」と日本語で返している)ので、誰かがWhat Does~を振るところまで織り込み済みで振ったのかもしれない。

良いツイート

 誇張でなくほんとうにただの一度もこういうので違和感に気づけたことがない。

聴いたもの

否 - アンノウン・マザーグース (cover)

 今日は歌動画を聴く日。最近知った歌い手のカバー。
 ボーカロイドの歌唱の魅力はどんなキーどんなリズムのメロディでも絶対に精確に辿れてしまうことであり、その特性と完璧にマッチしたwowakaの楽曲を人間がカバーしたところで、多くの場合は「ボーカロイドの劣化版」としかならないわけだが、この人はそれを充分に理解しているように思える。つまり、歌唱からいわゆる情感を排し、精確かつ淡々と音程を辿り、ただその吐息を乗せた浮遊感のある歌声と、機械ならぬ人間だからこその音の連なりのスムーズさで勝負する、という形でボーカロイドの歌唱に対して回答を出している。

雪城眞尋 - 信じることが怖い (cover)

 歌があまり上手くないことに定評がある雪城眞尋さんの新カバー。なぜ上手くないかといえば、どうにも歌唱表現がわざとらしくて作品世界から浮いているからなのだが、このカバーではそうした表現が抑制され、ハスキーで震えたような歌唱が指向されていて、歌い手としてのスタイルの芽生えが感じられる。この路線を押し進めていけば、ヨルシカともずとまよともYOASOBIとも重ならない、雪城眞尋さん固有の境地に辿り着けるように思うし、これからの歌も楽しみ。

【short movie】「シル・ヴ・プレジデント」をねねすいで踊ってみた♪【ホロライブ / 星街すいせい・桃鈴ねね】

 星街すいせいさんのシル・ヴ・プレジデント。桃鈴ねねさんどこで歌ってるんだ?さておき、星街すいせいさんでは声の通りが良すぎるし、バックトラックのポップな音使いともあんまり噛み合っていないように思う。遊びで撮ったのだろうしまじめな感想を書くのも違う気がするが……。

本間ひまわり×不破湊×森中花咲 - Ready Steady (cover)

 本間ひまわりさんのふわふわして調子っぱずれな歌い方がそのままK-Pop的な跳ねに転化して凄いことになっている。世界観に合わせに行くのではなく、ただそのスタイルと楽曲が化学反応を起こしているところが凄い。というか凄すぎて意味が分からない。

中村さんそ - sugar taxi

 中村さんその新曲。きつめにかかったオートチューンとカットアップパートが良い。バックトラックはミニマルで、これまでの楽曲よりも内省的なカラーが強く出ているように感じる。

山神カルタ - フォニイ (cover)

 最近流行りのフォニイ、その山神カルタさんバージョン。メガホン的な加工(パスフィルター?)がとても合う声をしているなと思った。

読んだもの

『酒と鬼は二合まで』を読み、『女の園の星』に手を付けた。面白い。

note.com

10/4

できたこと

  • 早起き
  • ラジオ体操
  • ランニング
  • 出社

雑感

今日

 出社して行う作業は私一人ではできないものなので、上司が出社する日だけ出社して作業をしている。のだが、今週の出社予定を聞きそびれていて、今日は上司が出社するのか分からず、「まあ二分の一なら来ない方に賭けよう」と決めて在宅にしたら裏目だった。考えれば中途採用の人が入ったばかりなのだから出社していて当然なのだが、私にはそういう推論をする能力がない。とりあえず楽な方にベットして出方を疑うという悪癖はいずれ大きな災いを呼び込む気がする。

 そういうわけで昼から出社。とりあえず作業は進んだので良かった。意外と作業中はほっておかれるし、上司の人は視界にいるのでこちらに来そうだったら分かるので、意外とヘッドホンを付けていても咎められないのでは……?という気がし、実行に移した。イヤホンでなくヘッドホンというのは私が音質にこだわる性質だからではなくて、イヤホンをつけ続けていたら普通に外耳を傷めたからである。

 上田麗奈さんのASMRを聴いていた。これ。

www.dlsite.com

 作品の感想としては、別にたいして良くない、の一言に尽きた。脚本には無理があって、上田麗奈さんの素敵な声と演技力で押し切ろうとしているのがあからさまに感じられる。物音ASMRにしても、いまいち音の選択がツボから外れているし、物音パートが脚本から浮いていて、しかもトランプをシャッフルするパートではカードをマイクに寄せすぎているせいで録音が歪んでおり、「耳元で鳴っている」という臨場感が完全に失われている。これだったらフィールドレコーディング系のエクスペリメンタルでも聴いていた方がよっぽど聴覚的に気持ちいいのでは……と思った。声がいい人を連れてきても、脚本と構成、音素材の選択で失敗してしまうのならば、結局はASMR配信を聴くのが一番いい、ということになってしまうのかもしれない。

 ちなみに、上田麗奈さん演じるバーテンダーはマジシャンでもあるのだが、そのマジックを仕込んだのはトレーダーで稼いでいる女店長なのだという。正直なところそれが一番記憶に残っている。バーテンダーASMRでマジシャンって何?と当然不思議に思うのだが、上田麗奈さんの声でそう言われたら文句は言えない。

 明日はサメのメン限歌枠があるようなのだが、そんな日に限って私は出社である。出社は悪。

選択と破断

 ポリアモリーがどうあっても受け付けない。「恋愛関係が一人しか選べないというのは所与の公理ではなく単なるイデオロギーだ、複数人が互いに愛し合っていて何がおかしいのか」という視点はまっことその通りだと思うし、そうあった方が世界の幸福度は上がるだろうし、現実の人間とてそうあれば良いと思う。ポリアモリーに論理的・道徳的瑕疵は一切ない。しかし、そうであるゆえに、私はそれを物語で読みたいとは思わない。少なくとも"恋愛"としては。『ハスラーズ』のようにシスターフッドや友愛というのなら一向に構わないけれど。

 というのは、一言で言えば私が別に「恋愛」に関心があるわけではないから、というのが答えになる。私が見たいものを見せる物語の原動力としてそういうラベルが存在することをありがたく思ってはいるが、それ以上の思い入れはない。スタァライトは好きだが舞台に関心はない。そういう感じ。

 私がこと「恋愛」を主題とする作品に求めるのは排他的な選択である。「この人を選び、あの人は選ばない」という主体的な決断であり、視点を変えれば「あの人は選ばれ、私は選ばれなかった」という破断である。『クズの本懐』のえっちゃんであったり、最近では『上伊那ぼたん、酔へる姿は百合の花』の郡上先輩であったり。だから私はヒロインレースという言葉が好きでもある。恋愛をする相手は択一的である、という、前提を誤った悪趣味なゲームの比喩にふさわしく露悪的であるから。

 私が見たいのは、人生に躓いた人間、選択されない側の人間である。人生に躓いたものの、恋と愛の力で過去のトラウマなり孤独なりが解消されてめでたしめでたし……という物語を読んでも共感ができないというか、共感以前にどうでもよくなってしまう。現実においても結句魔法のようにそれらを解決するのが恋愛であると言われても、恋愛至上主義の教条ですね、と思う。頑張っても頑張ってもけっきょく報われない、選ばれない、なんていうことはわざわざ言うまでもなくありふれているが、物語の世界においても同様にありふれていてほしい。ありふれているのだから、ありふれているなりにけろっと立ち直ってほしいし、そうできないならそうできない人を描く作品が読みたい。いっときの恋愛なんて人生の主題にもなんにもならないのだと、あるいはこんなにも悪趣味なのだと物語に示してほしい。『少女革命ウテナ』の有栖川樹璃とか、『割り切った関係ですから。』の持田と陽紀とか。

 好きでないもののことを考えていたら本当に人生観になってしまった。そういうこともある。

ハウスミュージックの無時間性

 ビートミュージックには時間の概念が希薄である。もちろん曲単位で見れば盛り上がりと締めくくりはあるのだが、それは言ってみればたまたまその長さなのであって、反復の回数を増減させることはとてもたやすい。それはハウスミュージックのシングルにおける(Extended Version)あるいは(Radio Edit)という言葉からも明らかだろう。

 反対に、歌には明確に長さの上限がある。言語芸術として構築された詩は、新しく書いて歌わない限り絶対に伸びないし縮められないからだ。だからボーカルハウスやラップは時間の概念が比較的濃いと言える。

 私がハウス/ディスコミュージックのミックスを愛するのはその無時間性による。これらの音楽は没頭して踊っていると、いつ楽曲が終わるのか構造的には見当がつかない。終わると思ったところで終わらないことがあるし、ずっと同じ反復であり、先が見えているからこそアイソレーターやEQの遊びが映える。何より四つ打ちという強力なビートがずっと底に敷かれているため、「このビートは永遠に終わらない」と思えてくる。「終わらないでくれ」ではなく、「本当に終わらないのではないか」と思えることが嬉しい。

良いツイート

 「Crazy world」の名訳だとずっと思っていたのに……。

 資本主義と冒涜の合わせ技で声を上げて笑ってしまった。

聴いたもの

The Reflex - The Reflex [73 Tracks Bumper Pack]

昨日に引き続き。16~39番目のトラックまで。"Boogie Wonderland", "Once In A Lifetime", "All Along The Watchtower", "Dance To The Music", "Rock With You", "P.Y.T.", "September", "Light My Fire", "Thriller"とクラシックオブクラシックが目白押し。

 好きなトラックは上記のほか"Copacabana"と"My Male Curiosity", "Express Yourself"。三曲目はN.W.A.の同タイトル曲のサンプルソースとして有名。

読んだもの

www.nagoyatv.com

news.yahoo.co.jp

 『酒と鬼は二合まで』の再読を始めた。

10/3

できたこと

  • ランニング
  • 新居の回線工事の予約
  • 新居の契約の締結
  • 家財保険加入

雑感

ダンスフロア

 これに行ってきた。本当に久しぶりのダンスフロアで、全身で大音量のビートを浴びること、そのビートに合わせて身体を動かすことの快楽を思い出せてよかった。

 どのDJもみな良かった。SEKITOVAさんはそれまでのハウスの流れから打って変わってテクノセットだったが、求道的にストイックでミニマルなテクノを20分ほども繋ぎ続け、深夜の空腹と疲れとサイケデリックな酩酊感で何も考えられなくなってきた頃、ついにゴリゴリのエレクトロを投下してフロアを沸かせた瞬間にはまさに疲れが全て吹き飛び、夢中になって足を動かした。

 続くBUDDHAHOUSEさんのセットも最高で、SEKITOVAさんから交代した瞬間にいわゆる「顔面EQ」からベースが凄まじく太いUKGを投下し、フロアからは歓声が聞こえた。ハイライトはOvermono"So U Kno"。今フロアで一番浴びたい曲をピークタイムに投下してくれて本当に最高だった。

 ダンスフロアの盛り上がり的には以下の二曲が凄かった。フロアで「ヤバいヤバいヤバい!」って叫ぶ人がいて、本当にそんなことあるんだ……と面白かった。

 五時を過ぎたところで空腹と疲労が限界に達し、フロアを出た。久々だったせいで「フロアに行くとお腹がすくので11時くらいに何かをお腹にいれたほうがいい」という鉄則を忘れていた。ラーメンを食べようと朝まで営業している店舗に向かったのだが、緊急事態宣言関連で休業していた。全面解除とは?

下書き

 TLの人々が月末だったり感情が昂っているらしい時に、下書き欄とそこに封じた憎悪を公開するのが好きなのだが、自分の下書き欄にはそういうものが全くない。

 そもそも何でもツイートしてしまうというのがある。「Twitterが上手い」みたいな軸が苦手で、むしろ益体もないようなツイートや、実況をやっているようなアカウントとして運営していたい。余計な自意識をもちたくない。どうせその自意識ほどの達成などできないのだから。

 しかし人が下書き欄なり平生のツイートなりで悪感情を表明しているのを見るのは好き。前にも同じ話をしたが、そういうところにその人の美意識や倫理道徳はあらわれるから。

良いツイート

 これを読み、物語に、思想に興味を失くすほど圧倒的なフィジカルの体験というものもあるのだろうな……しかし畑違いの快楽を知るとそれまでの喜びが色あせてしまう、というのはありふれたことであるし、いずれバランスを取れるようになるのではないか……と思考が変な方にふらふらしてしまった。

聴いたもの

The Reflex - the reflex [73 tracks bumper pack]

 現代最高のエディット/リミックス職人The Reflexによるダンスクラシックのエディット集(本人曰く"THE REFLEX REVISION"。かっこいい)。

 全てのトラックのクオリティのレベルが高く、現代的なダンスミュージックとして楽しめるし、元ネタも知らない曲ばかりではなく、Kendrick Lamar"i"のサンプリングソース"Who's That Lady"やWhitney Houstonの名曲"I'm Every Woman"、Curtis Mayfield "Pusherman"、EW&F "Boogie Wonderland"、など、私でも知っているような名曲がちょくちょく収録されていて、ダンスクラシック入門の感がある。面白かったのはThe Clash "Rock The Casbah"。The Clashのことはなんとなくパンクバンドだと思っていたのだが、調べてみたらヒップホップシーンとの繋がりがあるらしく、12インチシングルもリリースされていた。

 名前の通り73トラック、計8時間超の大作であって、とてもではないが一日で聴き切れる量ではない。今週はこれを聴いていくことになりそう。

読んだもの

note.com

anond.hatelabo.jp

www.nikkei.com

github.com

www.walkerplus.com

 一人暮らしを始めたらBABY YETIとBABY NESSIEをお迎えしたい。それからTiny Head Kingdomも。ディック・ブルーナも欲しい。どむぞうくんも。

jp.ra.co

magazine.hitosara.com

10/1

できたこと

  • 早起き
  • ラジオ体操

雑感

日記件数

 いつも読んでいる人の日記が100件を超えていて、後から始めた人が100件なら私はもう少しあるだろう、気づかなかったがもう通り越したろうか……と確認したら96件しかなかった。乱闘に明け暮れて日記を休んでいるうちに抜かされたものらしい。日々の怠惰は目にはつかずとも、折々の節目で露わになるということらしい。9月中ほとんど何もしていないのに給料日に辿り着いてしまった自分としては痛み入るものがある。

ワクチン接種二日目

 明らかに腕が痛い。筋肉が凝り固まって、動かすたびに周辺の筋肉を無理矢理引っ張っているような、言うなればふくらはぎを無理矢理引き延ばしているような痛みがある。そういうわけでしんどいのでランニングはおやすみ。

言いすぎ

 日記を投稿したあとに「感情的になりすぎたかな……」と思うことがある。日記は自分のその時の感情に任せて書いてしまいがちで、そうすると冷静になった時に読み返して「そこまで言わなくても……」と反省することになる。

 しかし、自分が日記に書くのは、当たり前ながら日記に書きたいこと、つまりその日その時思っていたこと、書かなければ頭から出ていかないようなことであって、そこに公共的テキストとしての強度など担保できるものではないし、そんなことを始めれば日記の日記性は失われるだろう。それなら隔日隔週でnoteにでも書けばいい。

 日記なんて後日読み返して「言い過ぎたな」と思えるくらいでいい。言い過ぎたなと思えるのならその混乱はやり過ごせたということなのだから。一時いっときの思想の完全性にこだわることはない。

 もしも日記をつけるくせがあったら歌城は死ななかったかもしれないという気もする.のろいや悔いや欲望で混乱しているようなのがいい.回想や予想や進行中の些事への,こだわりや投げやりや感傷のうらぎりあっているようなのがいい.
 文化の総体から歌ぐちとして吹かれているという勇みで歌城は歌城を律し,書き手の私事になずむことを弱りとして否定した.(中略)
 一ぽうで歌城はごく若いうちから生きかたそのものも見せものになっていたので,未整理な言動はそちらでも切りすてなければならない.
 こうしてどちらからも排除されてくるものをせめて日記にでも書かなくて反乱の起きないはずがあったろうか.不定形なもの,不用意なもの,ゆらぐもの,はずかしいもの,懦弱なもの,未生のものが,復讐をくわだてないはずがあったろうか.(『感受体のおどり』第297番)

Bandcamp Friday

 音楽を買おうと思ったらちょうどBandcamp Fridayだった。だからどうということもないが、ちょうど臨時収入が入ったところだったので今月分として40枚くらいアルバムを買った。買ったもの一覧は最下部に。ここでは今日明日限定の作品をいくつか取り上げる。

WBBL - Super Funky Bits

 WBBLの最新作。この人の作る音にはトラディショナルなハウスミュージックに根ざした手堅さと、Future系の要素を取り入れたポップさが共存していて人を選ばずに踊らせる力がある。電音部のMoe ShopだったりSnail's Houseだったりといったようなきらびやかな音が好きな人向け。メアドを登録すればフリーDLできる。

Lee Douglas - Lee Douglas edits 2000-2015 vol.1

 よく知らない人のエディット。コード感が薄めでざらついた手触りのディスコエディットが並ぶ。エディット素材の著作権が微妙なためBandcamp Fridayでしかリリースしていないとのこと。そんなことある?

東京性と東京におけるローカル性

 いかにも"東京性"を漂わせるような音楽に対して強い敵対心がある。こういうの。

 「東京の夜」というほとんど具体性のないふわっとした概念に物語性が付与されていることがいけすかないと言ってもいい。都市はあまりに過密で忙しないため、一個人として地に足をつけて立っていることができず、流れる時間は刹那的で虚ろである、そういうような。

 東京はよそ者だけの土地ではないだろう。東京生まれ東京育ちの人間からそんな感想は出てこないだろうし、そもそも一駅乗れば景色ががらりと変わるような都市において、「東京」という高度から語り得るものなどない。そこで語られているのは山の手線の内側とかの話ではないのか。東京と聞いたら無常と返すような脊髄反射はよくない。もっとそのローカル性に、自分自身が生活する土地で見出したものに注目すべきではないのか。

 その点「渋谷」「原宿」など、東京の中でも具体的な地名をレペゼンした楽曲は偉い。東京を幻想都市としない、東京ローカルのカルチャーからの内発的な力を感じる。もっと地名を背負った曲が出てきたらいい。電音部はその点本当に偉い。

 だいいち東京はそんなにきらびやかな土地ばかりではない。東京ネスなる架空の概念に情緒を見出している暇があったら葛飾にでも行ってほしい。それから『都会』を聴いて実家に帰ってほしい。



 ……と、北海道の帯広生まれ札幌育ち、要するにそれなりの地方都市育ちの身としては、本州の人と話していて「北海道」と口にしたら「大自然」と返されながら育った身としては思う。しかし、いわゆる"夢を追って"東京に来た人々にはこの東京幻想もリアルなのだろうか。

良いツイート

 同じことを考えている人がいた。

聴いたもの

Merzbow - Offering

 Editions Merzbow(Editions MegoMerzbow専門サブレーベル)からリリースの作品。おそらくラップトップ導入期の作品で、ノイズはホワイトノイズ的な棘の少ない音色であり、ビートやループにも電子的な加工が窺える。
 Merzbowの入門作といえば『Merzbeat』であろうが、この作品はあちらの次に聴く作品として最適であるように感じた。ロックやヒップホップのビートを導入するとどうしてもグルーヴがもたらされ、ビートレスのノイズに比べるとアンダーグラウンド性というか、ヨーロッパ的ストイックさはどうしても失われる。その点、このアルバムには実験期のエレクトロニカのようなシリアスさがある。ここに身体を慣らすことで『Pulse Demon』などの作品にも入りやすくなるのではないだろうか。

Kosmo Kint & Kapote - Misbehave EP

 Toy Tonics主催Kapote本人のEPアナウンス。Director's Cut的なクラシックハウスであるが、ビートの軽やかなテイストはやはりヨーロッパのサウンド。今年中にKapoteのフルアルバムのリリースが控えており、このEPはそのティーザーということで楽しみ。

宇宙ネコ子 - Hino Ataru Basyo Ni Kiteyo

 全然知らない人のアルバム。日本のシンガーらしい。
 Bandcampのトップページに出てきたのだが、とても透き通って繊細な歌声と、きらきらして爽やかなネオアコの組み合わせがとてもよかった。こう書くと2000年代のようだが、8ビートの跳ね方はシティポップリバイバル以後の雰囲気がある。それに絵がかわいい。私は絵に惹かれてクリックした。これもフリーDL可。私はせっかくのBandcamp Fridayなので少額ながら投げ銭した。

Muito Kaballa - Mamari

 ドイツのアフロビート志向ジャズファンクバンドMuito Kaballaの2021年作。もうこの説明が全て。YouTubeを開いていたら流れてきて、そのクオリティの高さに一目惚れして即座に買った。傑作。

読んだもの

news.yahoo.co.jp

note.com

 以下買ったもの。感想は追々。

tqdukg.com